2025年9月25日木曜日

2025年9月/第464回月例会

 第464回月例会

2025年9月17日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

東京大学 先端科学技術研究センター

                           教授   瀬川 浩司 氏

「ペロブスカイト太陽電池ーその技術開発の現状と展望」

(ご講演概要)2050年カーボンニュートラルに向けてわが国では再生可能エネルギーの導入拡大が求められている。本年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」では、再生可能エネルギー電力の割合を4~5割に引き上げる目標が示され、なかでも軽量かつ高性能なペロブスカイト太陽電池については20ギガワットという具体的導入目標が明記された。本講演ではこのペロブスカイト太陽電池の技術開発の現状と展望について紹介する。

2025年8月/第463回月例会

 第463回月例会

2025年8月21日(木) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

 大阪大学大学院 理学研究科高分子科学専攻

                         助教    小林 裕一郎 氏

「廃棄硫黄を用いた環境調和型硫黄ポリマー材料の創成」

(ご講演概要)本講演では、余剰硫黄を用いた硫黄ポリマーの創製と社会実装について概説します。従来の硫黄ポリマーは、180 ℃以上の高温合成や不安定性、加工性の低さなどの課題を抱えていました。講演者のグループは、これに対し、超分子概念の導入と逐次重合法の確立という革新的なアプローチにより、室温・低環境負荷での硫黄ポリマー合成に成功しました。この技術により、安定性や加工性が向上し、自己修復性やマテリアル及びケミカルリサイクル性といった新たな機能が発現しています。これは、電池材料や自己修復材料など、多岐にわたる次世代機能性材料としての可能性を拓くものです。

2025年7月/第462回月例会

 第462回月例会

2025年7月17日(木) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

NOK㈱  グループR&D 技術研究部 材料研究課

                            課長 青柳 裕一 氏


「カーボンニュートラルへ貢献するゴム材料」

(ご講演概要)近年、カーボンニュートラル社会の実現が求められる中、ゴム材料はその特性を活かして重要な役割を果たすことが期待されている。最新のゴム製品開発や、それを支える最新の分析技術について述べる。

2025年6月/第461回月例会

 第461回月例会

2025年6月11日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

化学物質評価研究機構 東京事業所        主管研究員 藤原 広匡 氏


「高圧水素ガス適合性高分子材料開発の為の評価」

(ご講演概要)カーボンニュートラル社会の実現とエネルギーセキュリティの確保は、エネルギー政策における最重要課題である。エネルギーキャリアとして極めて重要な役割を担う水素は、貯蔵・運搬など多様な使用環境に対応する必要があり、特に高圧条件下での利用が想定されている。本稿では、高圧水素環境下で使用されるシール部材用エラストマーに着目し、高圧ガス特有の評価手法を含めた適合性評価の取り組みについて紹介する。


2025年5月/第460回月例会

 第460回月例会

2025年5月21日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

横浜ゴム㈱   材料機能研究室

                      主幹     鹿久保 隆志 氏

「ゴムと金属の接着解析について」

(ご講演概要)タイヤやゴム製品には、ゴム材料以外に金属や繊維などの補強部材が用いられる。これらの補強部材は、ゴム製品の強度、機能や耐久性を向上させる。異種材料である補強部材とゴムの接着は、これらの性能を維持するために高い信頼性が求められる。今回の講演では、ゴムと金属の接着の形成と劣化、解析内容について紹介する。

2025年4月/第459回月例会

 第459回月例会

2025年4月17日(木) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

東京大学  先端科学技術研究センター

                    教授・所長    杉山 正和 氏

「カーボンニュートラル実現における水素・アンモニア・カーボンリサイクルの役割」

(ご講演概要)カーボンニュートラルの実現には,再生可能発電だけでなく,製造から利用に至るまでCO2を排出しない再生可能燃料が必要となる.水素,アンモニア,そして大気中のCO2を原料とする合成燃料・化学品原料の我が国における需要は数千万トンと見込まれており,これらを大量かつ受容可能なコストで製造するためには,再エネ資源に恵まれた海外の適地において,太陽光・風力をエネルギー源として水電解水素を大量製造するギガワット級の大規模プラント構築が不可欠となる.このためには,再エネ電力の時間変動を前提としたプラント技術はもちろんのこと,サプライチェーン構築やルール形成における国際協調が不可欠であり,産官学が連携した取り組みが求められる.また,再エネ電力をベースに水素キャリアや合成燃料・化学品原料を製造する技術の重要性が高まっており,変動する再エネ電力に対応し,貴金属などの資源制約を受けない新技術開発が期待されている.

2024年度月例会

 第458回 2025年2月19日

「ソリューションカンパニーへの変革を目指すブリヂストン流DX」

㈱ブリヂストン   デジタルソリューションAI・IoT企画開発部門

                                       デジタルAI・IoT企画課長 岩﨑 悠志 氏

 

第457回 2025年1月28日

「鉄道車両におけるゴム材料に関するこれまでの取組みと今後の方向性」

(公財)鉄道総合技術研究所 材料技術研究部 防振材料研究室

                                                  上席研究員GL 間々田 祥吾 氏

 

第456回 2024年112月17日

「次世代モビリティ社会に向けた新しいタイヤ用ゴム技術」

住友ゴム工業株式会社 タイヤ事業本部 材料開発本部     

                   材料企画部 部長     馬渕 貴裕 氏

                                      材料企画部 課長代理   富崎 由佳理 氏

 

第455回 2024年11月12日

「網目構造の均一化によるエラストマーの未踏物性への挑戦」

東京大学 生産技術研究所 講師          中川 慎太郎 氏

 

第454回 2024年10月10日

「ペロブスカイト太陽電池の技術動向と実用化」

産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター  主任研究員  宮寺 哲彦 氏

 

第453回 2024年9月10日

「ゴムとタイヤ:サステナブルな未来」

横浜ゴム㈱  材料機能研究室  アドバイザリーフェロー 日座 操 氏

 

第452回 2024年8月7日

「工業材料における高分子表面・界面の解析技術」

旭化成㈱  研究・開発本部 基盤技術研究所 リードエキスパート 菊間  淳 氏

 

第451回 2024年7月17日

「リチウムイオン二次電池用機能性バインダーの開発 」

日本ゼオン㈱ 総合開発センター 機能性材料第一研究所 主任研究員 北沢 侑造 氏

 

第450回 2024年6月11日

「 石油市場とエネルギー開発企業の投資動向 」

~脱炭素化に向けた上流事業と低炭素事業投資の両立~

(独)エネルギー・金属鉱物資源機構 調査部 課長   鑓田 真崇 氏

 

第449回 2024年5月14日

「植物由来原料に基づくゴム関連材料の技術課題と研究開発状況 」

テクノリエゾン事務所 代表      今井 昭夫 氏

 

第448回 2024年4月25日

「SDGsやサーキュラーエコノミーと高分子産業想」

明治大学 理工学部応用化学科 教授    永井 一清 氏

2023年度月例会一覧

 第446回 2024年2月15日

「ポリマーのリサイクル技術の課題と現状ならびに将来構想」

福岡大学 研究推進部 特命研究教授    八尾 滋 氏

 

第445回 2024年1月17日

「可逆性・可動性の架橋を駆使した機能性高分子材料の開発動向」

大阪大学大学院 理学研究科 教授    高島 義徳 氏

 

第444回 2023年12月12日

「ビトリマーコンセプトが拓く架橋樹脂のアップデート」

名古屋工業大学 大学院工学研究科 助教    林 幹大 氏

 

第443回 2023年11月8日

「化学分野特にゴム技術分野における米国特許権利化の対応」

グリーンブラム&バーンスティン法律事務所 USA

米国パテントエージェント(元㈱ブリヂストン)  近藤 泰  氏

米国特許弁護士                        Ryan Chirnomas 氏

 

第442回 2023年10月18日

「自己修復性エラストマーとCO2応答性エラストマー」

岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 物質化学コース 教授  三輪 洋平 氏

 

第441回 2023年9月20日

「エントロピー増大に逆らうゲル材料」

理化学研究所 創発物性科学研究センター チームリーダー  石田 康博 氏

 

第440回 2023年8月23日

「3M の電子部品、電子デバイス向け接着・接合ソリューション ~テープ・接着剤」

スリーエムジャパン イノベーション㈱ テープ・接着剤製品部

スペシャリスト 岸﨑 治 氏

 

第439回 2023年7月5日

「カーボンニュートラルを実現するための化学・高分子の向かうべき方向性」

早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 教授 関根 泰 氏

 

第438回 2023年6月6日

「植物由来モノマーの精密重合による機能性ポリマーの開発」

東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 教授 佐藤 浩太郎 氏

 

第437回 2023年5月10日

「大規模全原子分子動力学計算による現実系高分子材料の諸特性と

                             その分子機構の研究」

東京大学大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻 特任教授 岡崎 進 氏

 

第436回 2023年4月18日

「京都工芸繊維大学ゴム科学研究センター成果報告:ゴム科学の面白さ、

                               そして、美しさ!」

生産開発科学研究所 学術顧問, 京都工芸繊維大学 名誉教授 池田 裕子 氏