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2017年4月1日土曜日

2016年度月例会一覧

第369回 2017年3月14日
『ナノ触診AFMで解き明かすゴムのナノ力学』
東京工業大学 物質理工学院 教授  中嶋 健 氏
 
第368回 2017年2月23日
『製造業の「IoT」の取組について』
経済産業省 製造産業局 素材産業課 課長補佐  辻井 翔太 氏
 
第367回 2017年1月24日
『新規エラストマー「シクロペンテンゴム」の開発』
日本ゼオン㈱総合開発センター 新材料研究所 主任研究員  奥野 晋吾 氏
 
第366回 2016年12月7日
ゴム技術フォーラム創設30周年記念講演会
『討論 : ゴムの補強について』  
「カーボンブラック凝集構造の形成と状態」 
元横浜ゴム㈱ 阿波根 朝浩 氏
『ゴムの補強についての技術史・技術論的考察:バウンドラバー or「ストラクチャー」, which? 』 
京都大学名誉教授 粷谷 信三 氏

第365回 2016年11月14日
北陸先端科学技術大学院大学見学
講演1 「エキゾチックな未利用バイオ分子を用いたスーパーエンプラの開発」
JAIST 先端科学技術研究科 教授    金子 達雄 様
講演2 「リアクターグラニュール技術を用いた新規ポリオレフィン系ナノコンポジットの開発」
JAIST 先端科学技術研究科 准教授   谷池 俊明 様
講演3 「界面不安定性による超高分子多糖類のマクロ空間認識」
JAIST 先端科学技術研究科 助教    桶葭 興資 様
研究発表1 JAIST 金子研究室
「Environmentally degradable biobased plastics from renewable
itaconic acid and their composites with montmorillonite 」
JAIST マテリアル研究科 Post doc researcher (CREST Japan)  Mohammad Asif Ali
研究発表2 JAIST 谷池研究室
「In-Situ Grafting of Nanoparticles Through End-Funtionalized
Polypropylene for High-Performance Nanocomposites」
JAIST 先端科学技術研究科 助教 Chammingkwan, Patchanee
技術紹介「タイヤ用エラストマーの開発事例」
ゴム技術フォーラム(㈱ブリヂストン フェロー)   滝澤 俊樹 様

第364回 2016年10月21日     
「無機系ナノ素材の分散・凝集挙動制御法に関する研究動向」
東京農工大学大学院工学研究院 教授  神谷 秀博 氏
「超低密度の透明多孔性ゲル」 
京都大学理学部  准教授  中西 和樹 氏

第363回 2016年9月21日 山梨大学見学
「燃料電池への応用を目指した芳香族系イオン伝導膜の開発」
クリーンエネルギー研究センター  教授  宮武 健治 氏
「伸縮性導電性高分子の開発とソフトセンサ・アクチュエータへの応用」
 山梨大学工学部応用化学科 教授  奥崎 秀典 氏

第362回 2016年8月31日 
「高分子表面機能化シリカフィラー」

東北大学多元物質科学研究所 助教  有田 稔彦 氏

第361回 2016年7月19日 
「石油産業の成長戦略」

東京理科大学 イノベーション研究科 教授  橘川 武郎 氏

第360回 2016年6月7日
「21世紀の世界、化学産業が直面する課題と循環炭素化学の役割」
三菱化学㈱ フェロー、執行役員(株)三菱科学技術研究センター  瀬戸山 研究室室長

第359回 2016年5月18日
「効率的なセルロースナノファイバーの製造とその応用」
東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授 磯貝 明 氏
 
第358回 2016年 4月22日
兵庫県警察本部刑事部科学捜査研究所見学
「業務紹介と事例について」
所長   齋藤 恭弘氏
「科学捜査とSPring -8」
元所長  二宮 利男氏

2017年3月29日水曜日

2017年3月/第30回公開フォーラム

2017年3月29日(水) 於:東京電業会館 地下大ホール
テーマ: ゴム・エラストマー技術の安全・安心

プログラム            
 <司会 竹村 泰彦>
 10:00~10:10 開会のあいさつ  ゴム技術フォーラム 代表 川上 欽也 
 10:10~11:40 基調講演(1)
  「独創的な発明・発見は端や境界から生まれる」
   東京工業大学 元素戦略研究センター長 教授  細野 秀雄 氏

―― 昼食・休憩(11:40~12:40)――

 <司会 滝澤 俊樹>
 12:40~14:10 基調講演(2)
  「自己修復性高分子材料」
   東京工業大学 大学院工学研究科 教授  大塚 英幸 氏

―― 休憩(14:10~14:20)――

 <司会 土肥 英彦>
 14:20~14:55 「ゴム・エラストマー技術の安全・安心」調査委員会報告
  総合報告  調査委員会  委員長  斎藤 拓
  各論報告
 14:55~15:30  WG1 材料技術
  調査委員会 WG1リーダー  谷口 直樹
 15:30~16:05 WG2 加工技術 
  調査委員会 WG2リーダー  福西 智史
 16:05~16:40 WG3 製品技術 
  調査委員会 WG3リーダー  戸来 大樹
 16:40~16:45  閉会のあいさつ
  調査委員会 世話人  土肥 英彦

2017年3月14日火曜日

2017年3月/第369回月例会

第369回月例会
2017年3月14日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
東京工業大学 物質理工学院 教授 中嶋 健 氏
『ナノ触診AFMで解き明かすゴムのナノ力学』
(講演概要)ナノ触診原子間力顕微鏡(AFM)は、ナノスケールで弾性率などの力学物性を画像化できる顕微鏡である。この顕微鏡を用いることでゴムとフィラーの界面の弾性率・凝着エネルギーなどの違いが議論でき、補強メカニズムの解明にも繋がる。またマリンス効果などのフィラー充塡ゴム特有の現象についても、微視的なメカニズムを考察するための重要なヒントがこの手法から得られる。当日はさらに損失正接などの動的性質でマッピングする技術についても紹介する。

2017年2月23日木曜日

2017年2月/第368回月例会

第368回月例会
2017年2月23日(木) 於:東部ビル(赤坂見附)
経済産業省 製造産業局 素材産業課 課長補佐  辻井 翔太 氏
『製造業の「IoT」の取組について』
(講演概要)Internet of Things(IoT)やビッグデータによって、これまで実現不可能と思われていた社会が実現しようとしている。とくに製造業では、技術のブレークスルーにより大量生産から個々の消費者のニーズをつかんだ生産に移り、サービス化や生産性の飛躍的向上が見込まれている。また、ユーザーサイドでは、IoTやAIなどを活用した新たなビジネスモデルが出てきている。こうした様々な変化を踏まえつつ、製造業(特に化学産業を中心に)が抱えている課題や進むべき方向性について、政府の視点から御説明したい。

2017年1月24日火曜日

2017年1月/第367回月例会

第367回月例会
2017年1月24日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
日本ゼオン㈱総合開発センター 新材料研究所 主任研究員  奥野 晋吾 氏
 『新規エラストマー「シクロペンテンゴム」の開発』
(講演概要)シクロペンテンを開環メタセシス重合することで、「直鎖構造」と「全末端変性」という特徴的な分子構造を持った、新規エラストマー「シクロペンテンゴム」を開発した。シクロペンテンゴムはその直鎖構造により、‐110℃程度のガラス転移温度を有している。また全末端変性によって、シリカやカーボンブラックとの親和性が向上することも明らかとなった。
 本発表では、シクロペンテンゴムの各種評価(基礎物性、防振、タイヤ等)について報告する。

2016年12月7日水曜日

2016年12月/第366回月例会

第366回月例会 ゴム技術フォーラム創設30周年記念講演会
2016年12月7日(水) 於:東部ビル(赤坂見附)
ゴム技術フォーラム副代表  竹村 泰彦 氏
『ゴム技術フォーラム30年の歴史』

元横浜ゴム㈱  阿波根 朝浩 氏
『カーボンブラック凝集構造の形成と状態』
(講演概要)カーボンブラック充てんコンパウンド中の、バウンドラバーを含むカーボンブラックの凝集構造の形成過程につぃて述べ、その構造形成過程から考えられるフィラーによるゴムの補強メカニズムについての仮説を紹介する。

京都大学名誉教授  粷谷 信三 氏
『ゴムの補強についての技術史・技術論的考察:バウンドラバー or 「ストラクチャー」, which? 』
(講演概要)カーボンブラックなどの補強性ナノフィラーによるゴム補強は既に100年を越える研究と開発の歴史を有している。そのメカニズムとして体積効果(非補強性フィラーでも大なり小なりこの効果はある)の他に、バウンドラバーの形成とフィラーの「ストラクチャー」形成の2つが考えられてきた。それぞれについて実験的にも詳細な研究が行われてきたが、両者の相互関係についての考察は十分ではなかったように思われる。
本講演ではこの2つの考え方の違いを考察し、両者と補強効果の三角関係(?)を最近の研究成果である3D-TEM観察の結果を踏まえて、技術史・技術論的立場から考察する。

2016年11月14日月曜日

2016年11月/第365回月例会

第365回月例会
2016年11月14日(月) 於:北陸先端科学技術大学院大学
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)見学

講演1
JAIST 先端科学技術研究科 教授  金子 達雄 様
『エキゾチックな未利用バイオ分子を用いたスーパーエンプラの開発』
(講演概要)バイオ分子のほとんどは複雑な構造を持つ。一方乳酸のように単純な構造の脂肪族系分子も存在するため、これらはバイオプラスチック原料として広く利用されてきた。
しかし、脂肪族系であるため耐熱性や力学物性は比較的低く使い捨て部品としての利用が多いようである。このような背景の下で、演者らは複雑な構造の未利用バイオ分子を敢えて選択しスーパーエンプラに匹敵する性能の「高性能バイオプラスチック」を開発してきた。本件では、これらの開発の経緯、分子設計指針、構造物性の特徴、今後の展開に関して報告する。

講演2
JAIST 先端科学技術研究科 准教授  谷池 俊明 様
『リアクターグラニュール技術を用いた新規ポリオレフィン系ナノコンポジットの開発』
(講演概要)ポリマーナノコンポジットは、少量のナノフィラーの添加によって劇的な物性改善を成すことに特徴を有する技術である。発表では、ポリオレフィン系ナノコンポジットの歴史と我々の試み、特にポリプロピレンの重合粉末(リアクターグラニュール)を利用したポリオレフィン系ナノコンポジットの新規調製法について、構造・物性設計の実例を交えながら、概説する

講演3
JAIST 先端科学技術研究科 助教  桶葭 興資 様
『界面不安定性による超高分子多糖類のマクロ空間認識』
(講演概要)乾燥環境に適応した植物の細胞壁や細胞質は高分子多糖類で構成され、その構造異方性と空間分割を利用することによってウエットな空間を造っている。我々はこれまでに、ラン藻由来の高分子多糖類サクランを抽出し、その液晶性・生体適合性の解明、異方性ゲルの作製に成功している。さらに直近の研究において、その高分子が液晶の構成単位として巨大ロッド状ミクロドメイン(外径1-2 μm, 長さ20 μm以上)を形成すること、そして乾燥時に蒸発面で広く界面配向することを見出している。本研究では、制限空間からの高分子析出挙動に着目し、乾燥によって誘起されるピン止め効果と散逸構造の形成について報告する。

研究発表1 JAIST 金子研究室
JAIST マテリアル研究科 Post doc researcher (CREST Japan)  Mohammad Asif Ali
『Environmentally degradable biobased plastics from renewable itaconic acid and their composites with montmorillonite』
(講演概要)The development of high-performance, environmentally-degradable polymers usable as engineering plastics from renewable resources are significant for the establishment of a sustainable society. Then we focus on bioplastics NylonTM from widely-produced biomolecules such as itaconic acid which is derived from fermentation of glucose in the presence of Aspergillus terreus. The resulting bio-derived composites show degradable behaviors inside soil and under ultraviolet-irradiation in water.

研究発表2 JAIST 谷池研究室
JAIST 先端科学技術研究科 助教 Chammingkwan, Patchanee
『In-Situ Grafting of Nanoparticles Through End-Funtionalized Polypropylene for High-Performance Nanocomposites』
(講演概要)Polymer nanocomposites are an important class of materials, in which a small fraction of nanoparticles dispersed in polymer matrices induces drastic reinforcements and enhanced functionalities. While polypropylene (PP)-based nanocomposites are highly desirable owing to its huge potential applications, the fabrication of fully dispersed nanoparticles in PP matrices is extremely challenging owing to the incompatibility and the absence of effective interaction between polymer matrices and nanofillers. In this talk, the grafting strategy was employed to strengthen the interfacial interaction between matrices and nanofillers without the use of compatibilizer. Two types of end-funtionalized PP, namely hydroxyl-terminated PP and Si(OEt)3-terminated PP, were fabricated via metallocene catalyzed polymerization and post-polymerization approaches before melt mixing with SiO2 nanoparticles to implement the in-situ grafting at the chain end. Grafting of end-functionalized PP chains to nanoparticles not only improves the dispersion of nanoparticles through improved interfacial interaction but also endows mechanical reinforcements through cocrystallization.
 技術紹介
ゴム技術フォーラム(㈱ブリヂストン フェロー)  滝澤 俊樹 様
『タイヤ用エラストマーの開発事例』
(講演概要)気候変動対策は、自動車業界にとっても重要な課題となっている。特に、走行
時に排出するCO2の削減を推進することを目的とした燃費規制は厳しさを増している。
このような背景のもと、タイヤの転がり抵抗を低減させるために高度な分子設計を行った高性能エラストマーの開発が行われている。
 本講演では、タイヤの転がり抵抗低減をはかるためのエラストマーの開発事例を主に紹介する。

2016年10月20日木曜日

2016年10月/第364回月例会

第364回月例会  
2016年10月20日(木) 於 東部ビル (赤坂見附)
東京農工大学大学院工学研究院 教授  神谷 秀博 氏 
「無機系ナノ素材の分散・凝集挙動制御法に関する研究動向」
(講演概要)ナノ粒子などの無機系ナノ素材を高分子など有機系複合材料などに利用する場合、ナノ粒子の溶媒中や高分子中での分散状態の制御は重要な基盤技術となる。分散性や溶媒やマトリックス素材との濡れ性の制御には界面構造の設計が極めて重要となる。ここでは、シリカやカーボンブラックなど基本的なナノ素材を事例に、溶媒やマトリックスへの分散性の制御事例を概観するとともに、界面設計状態の評価法として、コロイドプローブAFM法によるによる粒子間相互作用の評価解析法を紹介する。


京都大学理学部 准教授  中西 和樹 氏
「超低密度の透明多孔性ゲル」
(講演概要)有機修飾ケイ素アルコキシドを前駆体とし、環化・析出を抑制する界面活性剤や触媒を用いることにより、シリコーンに類似したシロキサン結合による柔軟な3次元網目構造と表面疎水性を併せもつゲルが得られる。得られた湿潤ゲルは適切な熟成・溶媒交換操作の後、超臨界条件を利用しない蒸発乾燥法によってその網目内部の空隙を保持したまま乾燥ゲル(多孔体)となり、可視光透過性や低密度を特徴とする「エアロゲル」となる。

2016年9月22日木曜日

2016年9月/第363回月例会

第363回月例会
2016年9月21日 山梨大学甲府西キャンパス見学
クリーンエネルギー研究センター 教授  宮武 健治 氏
「燃料電池への応用を目指した芳香族系イオン伝導膜の開発」
(講演概要)イオン導電性高分子膜は、燃料電池や二次電池、電気分解セルなど各種エネルギーデバイスに利用されている。我々は次世代の燃料電池に貢献することを目的に、芳香族系のイオン伝導性薄膜に焦点を絞った研究を進めている。本講演では、プロトンおよびアニオン導電性と安定性を向上するために芳香族系高分子の構造やイオン官能基を検討した最近の成果を紹介する。
山梨大学工学部応用化学科 教授  奥崎 秀典 氏
「伸縮性導電性高分子の開発とソフトセンサ・アクチュエータへの応用」
(講演概要)ポリ(4-スチレンスルホン酸)をドープしたポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT:PSS)は高い電気伝導性と透明性、優れた加工性と安定性を有することから、有機エレクトロニクスにおけるキーマテリアルとして注目されている。本講演では、PEDOT:PSS-ポリグリセリン複合体からなる伸縮性高導電性電極の開発と、センサ・アクチュエータに代表されるフレキシブルデバイスへの応用について解説する。

2016年9月1日木曜日

2016年8月/第362回月例会

第362回月例会  
2016 年8月31日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
東北大学 多元物質科学研究所 助教  有田 稔彦 氏
「高分子表面機能化シリカフィラー」
(講演概要)フィラー表面の状態と分散性はゴムの補強において大変重要な設計要項である。筆者は表面を高分子で機能化した変性シリカをゴムの補強に用いると、現在のシリカ補強ゴムよりも強靭で、かつタイヤとしての低転がり抵抗性とウェットグリップ性能を高度に両立できるゴムを作製できることを見出した。発表では、その表面機能化シリカナノフィラーの効率的作製に不可欠な、粒子共存制御重合法を主に紹介差し上げる。

2016年7月20日水曜日

2016年7月/第361回月例会

第361回月例会
2016年7月19日(火) 於 東部ビル(赤坂見附)
東京理科大学大学院 イノベーション研究科 教授  橘川 武郎 氏
「石油産業の成長戦略」
(講演概要)石油製品の内需が減り続けるなかで、日本の石油産業はどのような成長戦略を描けばよいのか?この講演では、①ノーブルユースの徹底(コンビナート高度統合による石油精製と石油化学との一体化)、②オイル&ガス&パワー戦略、③アジア域内でのニッチ輸出、④海外直接投資、という4点に注目して、この問いへの答えを導く。

2016年6月8日水曜日

2016年6月/第360回月例会

第360回月例会
2016年6月7日(火) 於 東部ビル(赤坂見附)
三菱化学㈱フェロー 執行役員  瀬戸山 亨 氏
「21世紀の世界、化学産業が直面する課題と循環炭素化学の役割」
(講演概略)日本の化学産業の21世紀の維持・発展の為には、世界の中での日本の立ち位置を真剣に考え、それに基づいた日本という国の化学戦略を展開する必要があるだろう。昨年12月のCOP21において世界170余の国・地域によって賛同を得た気候変動対策、Shale Gasの実用化、石炭のDivestment、石油価格の低迷、再生可能資源の活用といったエネルギー・原料事情の大きなうねりの中で、日本の化学産業の生き残りの為の機能化学品への傾斜は必然的だと考えられるが、一方で同領域での中国、韓国、台湾等の急激な追い上げにさらされている。こうした環境下、循環炭素化学的技術戦略は日本のアカデミア、化学産業の強みを生かせるものだと考えている。日本の化学産業の今後について私見を述べたい。

2016年5月19日木曜日

2016年5月/第359回月例会

第359回月例会
2016年5月18日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授  磯貝 明 氏
「効率的なセルロースナノファイバーの製造とその応用」
(講演概要)近年、日本および世界レベルで注目され、基礎および実用化を目指した研究開発が進められているセルロースナノファイバーについて、当研究室の研究概要と共に、国際的な動向等も含めて紹介する。セルロースナノファイバーは木質バイオマスを原料とし、ゴムを含む各種基材と複合化することにより、軽量高強度材料、透明ガスバリアフィルム、透明断熱材、高性能分離材料、医療・ヘルスケア材料などに応用展開可能な新規バイオ系ナノ素材である。一部実用化もされており、セルロースナノファイバーの新しい利用に関する潜在的特性とともに課題と対策についても紹介する。

2016年4月23日土曜日

2016年4月/第358回月例会

第358回月例会
2016年4月22日(金) 兵庫県警察本部 刑事部科学捜査研究所見学
科学捜査研究所 所長  齋藤 恭弘 氏
「業務紹介と事例について」

元科学捜査研究所 所長  二宮 利男 氏
「科学捜査とSPring-8」