2016年6月8日水曜日

2016年6月/第360回月例会

第360回月例会
2016年6月7日(火) 於 東部ビル(赤坂見附)
三菱化学㈱フェロー 執行役員  瀬戸山 亨 氏
「21世紀の世界、化学産業が直面する課題と循環炭素化学の役割」
(講演概略)日本の化学産業の21世紀の維持・発展の為には、世界の中での日本の立ち位置を真剣に考え、それに基づいた日本という国の化学戦略を展開する必要があるだろう。昨年12月のCOP21において世界170余の国・地域によって賛同を得た気候変動対策、Shale Gasの実用化、石炭のDivestment、石油価格の低迷、再生可能資源の活用といったエネルギー・原料事情の大きなうねりの中で、日本の化学産業の生き残りの為の機能化学品への傾斜は必然的だと考えられるが、一方で同領域での中国、韓国、台湾等の急激な追い上げにさらされている。こうした環境下、循環炭素化学的技術戦略は日本のアカデミア、化学産業の強みを生かせるものだと考えている。日本の化学産業の今後について私見を述べたい。