第357回 2016年3月3日
「不要な活性酸素を選択的に除去するポリマーの設計と応用」
筑波大学 数理物質系 物質工学域教授 長崎 幸夫 氏
第356回 2016年2月23日
「ポリマー系ナノコンポジット -クレイからグラフェン、CNT へ-」
㈱豊田中央研究所 臼杵特別研究室 室長 臼杵 有光 氏
第355回 2016年1月26日
「スマートラバー技術の基礎と応用」
住友理工㈱材料技術研究所 先進材料研究室長 高松 成亮 氏
第354回 2015年12月16日
「ゴムの加硫反応研究におけるブレイクスルーなるか?-21世紀におけるゴム加硫技術のパラダイムシフトへの挑戦-」
京都工芸繊維大学大学院 教授 池田 裕子 氏
第353回 2015年11月25日 国立環境研究所見学
講演①「地球環境問題について」
理事 原澤 英夫 氏
講演②「循環型社会実現に向けて」
循環型社会システム研究室長 田崎 智宏 氏
講演③「福島で実施している災害環境研究」
企画部総括 大原 利眞 氏
第352回 2015年10月20日
「我が国の化学産業を取り巻く課題と進むべき方向性について」
経済産業省 製造産業局 化学課長 茂木 正 氏
第351回 2015年9月10日
「高分子超薄膜の開発とユニークな特性を利用した医療分野への応用展開」
東海大学工学部応用化学科 准教授 岡村 陽介 氏
第350回 2015年8月5日
大阪府立大学植物工場研究センター見学
「人工光合成と植物工場」
大阪府立大学 名誉教授 安保 正一 氏
「リワーク型光架橋・硬化樹脂の合成と光ナノインプリント用材料への応用」
大阪府立大学 名誉教授 白井 正充 氏
第349回 2015年7月1日
「石炭由来オレフィンの技術と競争力」-石油化学から天然資源化学へ
㈱旭リサーチセンター 府川 伊三郎 氏
第348回 2015年6月10日
「天然ゴムの生合成:パラゴムノキにおける天然ゴム生合成機構」
東北大学大学院工学研究科 准教授 高橋 征司 氏
第347回 2015年5月15日
「バイオミメティクスの産業利用促進-世界動向と日本の課題-」
高分子学会 事務局長 平坂 雅男 氏
第346回 2015年4月3日
「地上最大量の芳香族化合物資源『リグニン』のマテリアル利用の可能性」
(独)森林総合研究所 木材科学研究室長 山田 竜彦 氏
「高分子鎖構造の高分解能原子間力顕微鏡観察」
山形大学大学院 教授 熊木 治郎 氏
2016年4月1日金曜日
2016年3月4日金曜日
2016年3月/第357回月例会
第357回月例会
2016年3月3日(木) 於 東部ビル (赤坂見附)
筑波大学大学院 数理物質科学研究科 教授 長崎 幸夫 氏
「不要な活性酸素を選択的に除去するポリマーの設計と応用」
(講演概要)代謝可能な中分子量ポリマーに抗酸化能を創り込み、正常な細胞の電子伝達系などのレドックス反応を妨害せず、病気に起因する活性酸素種を選択的に消去する新しい材料を設計し、ナノメディシンとして評価するとともに、癒着防止剤、腹膜透析、幹細胞分離など、様々なバイオ関連材料として評価し、高い性能を確認した。患者に優しい新バイオマテリアルが期待される。
2016年3月3日(木) 於 東部ビル (赤坂見附)
筑波大学大学院 数理物質科学研究科 教授 長崎 幸夫 氏
「不要な活性酸素を選択的に除去するポリマーの設計と応用」
(講演概要)代謝可能な中分子量ポリマーに抗酸化能を創り込み、正常な細胞の電子伝達系などのレドックス反応を妨害せず、病気に起因する活性酸素種を選択的に消去する新しい材料を設計し、ナノメディシンとして評価するとともに、癒着防止剤、腹膜透析、幹細胞分離など、様々なバイオ関連材料として評価し、高い性能を確認した。患者に優しい新バイオマテリアルが期待される。
2016年2月24日水曜日
2016年2月/第356回月例会
第356日回月例会
2016年2月23日(火) 於 東部ビル (赤坂見附)
(株)豊田中央研究所 リサーチ・アドバイザー 臼杵 有光 氏
「ポリマー系ナノコンポジット -クレイからグラフェン、CNT へ-」
(講演概要)ナイロンクレイナノコンポジットの開発から25年経過した。開発当初の研究を振り返り、その後グラフェン、CNTなどに展開したナノコンポジット材料について紹介し、将来の高分子材料について一緒に考えたい。
2016年2月23日(火) 於 東部ビル (赤坂見附)
(株)豊田中央研究所 リサーチ・アドバイザー 臼杵 有光 氏
「ポリマー系ナノコンポジット -クレイからグラフェン、CNT へ-」
(講演概要)ナイロンクレイナノコンポジットの開発から25年経過した。開発当初の研究を振り返り、その後グラフェン、CNTなどに展開したナノコンポジット材料について紹介し、将来の高分子材料について一緒に考えたい。
2016年1月22日金曜日
2016年1月/第355回月例会
第355回月例会
2016年1月21日(木) 於 東部ビル (赤坂見附)
「スマートラバー技術の基礎と応用」
住友理工(株)材料技術研究所 先進材料研究室長 高松 成亮 氏
(講演概要)ゴム材料は、自動車、IT関連、鉄道などのインフラ、建築・住環境分野に幅広く活用されている。本講演では、ゴムの利用分野を拡大するため高機能化をさらに進めセンサー・アクチュエータに利用できる性能を持ったスマートラバーについて紹介をいたします。
2016年1月21日(木) 於 東部ビル (赤坂見附)
「スマートラバー技術の基礎と応用」
住友理工(株)材料技術研究所 先進材料研究室長 高松 成亮 氏
(講演概要)ゴム材料は、自動車、IT関連、鉄道などのインフラ、建築・住環境分野に幅広く活用されている。本講演では、ゴムの利用分野を拡大するため高機能化をさらに進めセンサー・アクチュエータに利用できる性能を持ったスマートラバーについて紹介をいたします。
2015年12月17日木曜日
2015年12月/第354回月例会
第354回月例会
2015年12月16日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
京都工芸繊維大学大学院 教授 池田 裕子 氏
「ゴムの加硫反応研究におけるブレイクスルーなるか?
-21世紀におけるゴム加硫技術のパラダイムシフトへの挑戦-」
(講演概要) アメリカ化学会(ACS)発行の Macromolecules 誌に掲載された論文「ゴムの加硫における複核ブリッジ型二配座亜鉛/ステアレート錯体」の内容が、ACS 広報誌 PressPac の2015年2月11日号に紹介され、同時にプレスリリースされた。本講演では、講師らが近年、展開しているゴムの加硫の新局面を紹介する。
2015年12月16日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
京都工芸繊維大学大学院 教授 池田 裕子 氏
「ゴムの加硫反応研究におけるブレイクスルーなるか?
-21世紀におけるゴム加硫技術のパラダイムシフトへの挑戦-」
(講演概要) アメリカ化学会(ACS)発行の Macromolecules 誌に掲載された論文「ゴムの加硫における複核ブリッジ型二配座亜鉛/ステアレート錯体」の内容が、ACS 広報誌 PressPac の2015年2月11日号に紹介され、同時にプレスリリースされた。本講演では、講師らが近年、展開しているゴムの加硫の新局面を紹介する。
2015年11月26日木曜日
2015年11月/第353回月例会
第353月回月例会
2015年11月25日(水) 国立環境研究所(つくば市)見学
国立環境研究所 理事 原澤 英夫 氏
「地球環境問題について」
(講演概略)地球温暖化が進んでおり、国内外で熱波、豪雨、台風などの異常気象が発生し、多大な被害が発生している。地球温暖化に関する科学的知見についてIPCCや環境研の研究について紹介する。①内外で発生している極端現象、②地球温暖化の現象、③地球温暖化がもたらす影響と適応、④温暖化対策とくに緩和策、気候変動枠組み条約締約国会議COP21の状況、など。
資源循環・廃棄物研究センター
循環型社会システム研究室 室長 田崎 智宏 氏
「循環型社会実現に向けて」
(講演概略)循環型社会基本法が成立した2000年以降、リデュース・リユース・リサイクルという3Rの取り組みはいろいろと進んでいる。この間、どのような動向があったかとともに、関連する発表者の研究成果を紹介し、循環型社会を巡る政策動向や研究動向を理解する一助としたい。そのうえで、今後の循環型社会をめぐる政策などの展望を述べる。
企画部福島準備室 フェロー 大原 利眞 氏
「福島で実施している災害環境研究」
(講演概略)東日本大震災後、国立環境研究所では、長年にわたり培ってきた環境研究の蓄積をもとに、がれき等の災害廃棄物や放射性物質能に汚染された廃棄物の処理処分、放射性物質の環境動態や生物・生態系影響、地震・津波による環境変化・影響、被災地の復興まちづくりと地域環境創生などの災害環境研究に取り組んできました。本講演では、東日本大震災後に進めてきた災害環境研究のこれまでと今後について紹介します。
2015年11月25日(水) 国立環境研究所(つくば市)見学
国立環境研究所 理事 原澤 英夫 氏
「地球環境問題について」
(講演概略)地球温暖化が進んでおり、国内外で熱波、豪雨、台風などの異常気象が発生し、多大な被害が発生している。地球温暖化に関する科学的知見についてIPCCや環境研の研究について紹介する。①内外で発生している極端現象、②地球温暖化の現象、③地球温暖化がもたらす影響と適応、④温暖化対策とくに緩和策、気候変動枠組み条約締約国会議COP21の状況、など。
資源循環・廃棄物研究センター
循環型社会システム研究室 室長 田崎 智宏 氏
「循環型社会実現に向けて」
(講演概略)循環型社会基本法が成立した2000年以降、リデュース・リユース・リサイクルという3Rの取り組みはいろいろと進んでいる。この間、どのような動向があったかとともに、関連する発表者の研究成果を紹介し、循環型社会を巡る政策動向や研究動向を理解する一助としたい。そのうえで、今後の循環型社会をめぐる政策などの展望を述べる。
企画部福島準備室 フェロー 大原 利眞 氏
「福島で実施している災害環境研究」
(講演概略)東日本大震災後、国立環境研究所では、長年にわたり培ってきた環境研究の蓄積をもとに、がれき等の災害廃棄物や放射性物質能に汚染された廃棄物の処理処分、放射性物質の環境動態や生物・生態系影響、地震・津波による環境変化・影響、被災地の復興まちづくりと地域環境創生などの災害環境研究に取り組んできました。本講演では、東日本大震災後に進めてきた災害環境研究のこれまでと今後について紹介します。
2015年10月21日水曜日
2015年10月/第352回月例会
第352回月例会
2015年10月20日(火) 於 東部ビル (赤坂見附)
経済産業省 製造産業局 化学課 課長 茂木 正 氏
「我が国の化学産業を取り巻く課題と進むべき方向性について」
(講演概要) 我が国化学産業は様々な環境変化に直面している。石油化学分野においては、アメリカでシェール革命に伴って安価な石化原料を用いたプラント建設が多数計画され、需要地である中国の景気減速が鮮明になり、原油価格も大きく変化するなど、海外を中心に環境が大きく変化している。機能性化学品分野においては、日本が得意としてきた電子材料で新興国メーカーが台頭してきており、新たな成長市場の開拓が求められている。また、ユーザーサイドでは、IoTやAIなどを活用した新たなビジネスモデルが出てきている。こうした様々な変化を踏まえつつ、化学産業が抱えている課題や進むべき方向性について、政府の視点から御説明したい。
2015年10月20日(火) 於 東部ビル (赤坂見附)
経済産業省 製造産業局 化学課 課長 茂木 正 氏
「我が国の化学産業を取り巻く課題と進むべき方向性について」
(講演概要) 我が国化学産業は様々な環境変化に直面している。石油化学分野においては、アメリカでシェール革命に伴って安価な石化原料を用いたプラント建設が多数計画され、需要地である中国の景気減速が鮮明になり、原油価格も大きく変化するなど、海外を中心に環境が大きく変化している。機能性化学品分野においては、日本が得意としてきた電子材料で新興国メーカーが台頭してきており、新たな成長市場の開拓が求められている。また、ユーザーサイドでは、IoTやAIなどを活用した新たなビジネスモデルが出てきている。こうした様々な変化を踏まえつつ、化学産業が抱えている課題や進むべき方向性について、政府の視点から御説明したい。
2015年9月11日金曜日
2015年9月/第351回月例会
第351回月例会
2015年9月10日(木) 於 東部ビル (赤坂見附)
東海大学工学部応用化学科・准教授 岡村 陽介 氏
「高分子超薄膜の開発とユニークな特性を利用した医療分野への応用展開」
(講演概要) 我々は、生分解性・生体適合性高分子あるいはエラストマーからなる高分子超薄膜(膜厚: 数十ナノメートル)を開発した。得られた超薄膜には、ナノ寸法ならではのユニークな特性(高柔軟性・高接着性)が発現し、物理吸着のみで目的界面に貼付可能となる。本講演では、超薄膜の調製法や物性評価、さらには超薄膜のユニークな特性を利用した医用材料への応用戦略(縫合術の代替, 熱傷用感染防止膜, 水性表面改質材, 細胞・生体組織イメージング等)を中心に紹介する。
2015年9月10日(木) 於 東部ビル (赤坂見附)
東海大学工学部応用化学科・准教授 岡村 陽介 氏
「高分子超薄膜の開発とユニークな特性を利用した医療分野への応用展開」
(講演概要) 我々は、生分解性・生体適合性高分子あるいはエラストマーからなる高分子超薄膜(膜厚: 数十ナノメートル)を開発した。得られた超薄膜には、ナノ寸法ならではのユニークな特性(高柔軟性・高接着性)が発現し、物理吸着のみで目的界面に貼付可能となる。本講演では、超薄膜の調製法や物性評価、さらには超薄膜のユニークな特性を利用した医用材料への応用戦略(縫合術の代替, 熱傷用感染防止膜, 水性表面改質材, 細胞・生体組織イメージング等)を中心に紹介する。
2015年8月6日木曜日
2015年8月/第350回月例会
第350月回月例会
2015年8月5日(水) 大阪府立大学 植物工場研究センター 見学
大阪府立大学 名誉教授 安保 正一 氏
「完全人工光型植物工場の現状と将来展望」
(講演概略) 生産コストの40%縮減を目標に完全人工光型植物工場の商業化を目指した大阪府立大学植物工場研究センターの取り組み内容を紹介するとともに、植物工場の更なる大きな展開に向けて酸化チタン薄膜光触媒による水からの水素製造(人工光合成)系との融合による持続可能な環境調和型システム構築の可能性についても紹介する。
大阪府立大学 名誉教授 白井 正充氏
「リワーク型光架橋・硬化樹脂の合成と光ナノインプリント用材料への応用」
(講演概略) 光により架橋・硬化する樹脂は工業的に広い範囲で用いられている。硬化樹脂の特 徴は、高強度・高耐熱性などであるが、一度硬化したものを除去することは困難である。リワーク型硬化樹脂とは、光や熱の刺激を与えることで溶解除去が可能なものである。ここではリワーク型光硬化樹脂の設計概念と機能性材料としての応用例を紹介する。
2015年8月5日(水) 大阪府立大学 植物工場研究センター 見学
大阪府立大学 名誉教授 安保 正一 氏
「完全人工光型植物工場の現状と将来展望」
(講演概略) 生産コストの40%縮減を目標に完全人工光型植物工場の商業化を目指した大阪府立大学植物工場研究センターの取り組み内容を紹介するとともに、植物工場の更なる大きな展開に向けて酸化チタン薄膜光触媒による水からの水素製造(人工光合成)系との融合による持続可能な環境調和型システム構築の可能性についても紹介する。
大阪府立大学 名誉教授 白井 正充氏
「リワーク型光架橋・硬化樹脂の合成と光ナノインプリント用材料への応用」
(講演概略) 光により架橋・硬化する樹脂は工業的に広い範囲で用いられている。硬化樹脂の特 徴は、高強度・高耐熱性などであるが、一度硬化したものを除去することは困難である。リワーク型硬化樹脂とは、光や熱の刺激を与えることで溶解除去が可能なものである。ここではリワーク型光硬化樹脂の設計概念と機能性材料としての応用例を紹介する。
2015年7月2日木曜日
2015年7月/第349回月例会
第349回月例会
2015年7月1日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
㈱旭リサーチセンター シニアリサーチャー 府川 伊三郎 氏
「石炭由来オレフィンの技術と競争力」副題 石油化学から天然資源化学へ
(講演概略)日本はもっぱら石油化学であるが、世界は米国のシェールガス革命による天然ガス化学、中国の石炭由来のオレフィン製造の現代的石炭化学、バイオマス化学(バイオリファイナリーが勃興している。特に、メタノールを原料にして触媒的にオレフィンを製造するMTOやMTPプロセスが注目される。中国は石炭原料でメタノールを合成している。石炭からオレフィンを一貫して作るプロセスはCoal to Olefin(CTO)と呼ばれる。この技術と競争力について説明する。
2015年7月1日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
㈱旭リサーチセンター シニアリサーチャー 府川 伊三郎 氏
「石炭由来オレフィンの技術と競争力」副題 石油化学から天然資源化学へ
(講演概略)日本はもっぱら石油化学であるが、世界は米国のシェールガス革命による天然ガス化学、中国の石炭由来のオレフィン製造の現代的石炭化学、バイオマス化学(バイオリファイナリーが勃興している。特に、メタノールを原料にして触媒的にオレフィンを製造するMTOやMTPプロセスが注目される。中国は石炭原料でメタノールを合成している。石炭からオレフィンを一貫して作るプロセスはCoal to Olefin(CTO)と呼ばれる。この技術と競争力について説明する。
2015年6月11日木曜日
2015年6月/第348回月例会
第348回月例会
2015年6月10日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
東北大学大学院工学研究科 准教授 高橋 征司 氏
「天然ゴムの生合成:パラゴムノキにおける天然ゴム生合成機構」
(講演概略) パラゴムノキのラテックスより生産される天然ゴムは産業的に極めて重要である.増加の一途をたどる天然ゴムの需要に対し,遺伝子工学的手法による天然ゴム増産が期待されている.そのため,天然ゴムの生合成機構を解明し,その律速段階を触媒する鍵酵素をラテックス特異的に高発現させる系の構築が必要となる.本講演では,演者らの研究成果を中心に,これまでに解明された天然ゴム生合成関連酵素とその制御機構について概説する.
2015年6月10日(水) 於 東部ビル (赤坂見附)
東北大学大学院工学研究科 准教授 高橋 征司 氏
「天然ゴムの生合成:パラゴムノキにおける天然ゴム生合成機構」
(講演概略) パラゴムノキのラテックスより生産される天然ゴムは産業的に極めて重要である.増加の一途をたどる天然ゴムの需要に対し,遺伝子工学的手法による天然ゴム増産が期待されている.そのため,天然ゴムの生合成機構を解明し,その律速段階を触媒する鍵酵素をラテックス特異的に高発現させる系の構築が必要となる.本講演では,演者らの研究成果を中心に,これまでに解明された天然ゴム生合成関連酵素とその制御機構について概説する.
2015年5月16日土曜日
2015年5月/第347回月例会
第347回月例会
2015年5月15日(金) 於 東部ビル (赤坂見附)
高分子学会 事務局長 平坂 雅男 氏
「バイオミメティクスの産業利用促進-世界動向と日本の課題-」
(講演概略)生物の機能を工学的に模倣するバイオミメティクスが注目され、また、バイオミメティクスの国際標準化が動き出した。また、経済産業省、環境省もこの技術に着目している。さらに、バイオミメティクスの学術研究では、新学術領域研究(科研費)として生物規範工学のプロジェクトが動いている。しかし、この領域の産業展開を推進する組織が日本になく、欧州に比べて2~3周回遅れと言われている。講演では、海外の政策・技術動向および日本の課題について報告する。
2015年5月15日(金) 於 東部ビル (赤坂見附)
高分子学会 事務局長 平坂 雅男 氏
「バイオミメティクスの産業利用促進-世界動向と日本の課題-」
(講演概略)生物の機能を工学的に模倣するバイオミメティクスが注目され、また、バイオミメティクスの国際標準化が動き出した。また、経済産業省、環境省もこの技術に着目している。さらに、バイオミメティクスの学術研究では、新学術領域研究(科研費)として生物規範工学のプロジェクトが動いている。しかし、この領域の産業展開を推進する組織が日本になく、欧州に比べて2~3周回遅れと言われている。講演では、海外の政策・技術動向および日本の課題について報告する。
2015年4月4日土曜日
2015年4月/第346回月例会
第346回月例会
2015年4月3日(金) 於 東部ビル (赤坂見附)
森林総合研究所 バイオマス化学研究領域 木材化学研究室長 山田 竜彦 氏
「地上最大量の芳香族化合物資源『リグニン』のマテリアル利用の可能性」
(講演概略)リグニンは、植物系バイオマスの約15~35%を占める芳香核を主単位として持つ天然高分子であるが、材料利用における商用化は限定されてきた。最近になってリグニンの積極的な利活用を可能とする、いくつかの基盤技術が開発され、その商用化への期待も高まっている。ここでは、演者らの研究コンソーシアム内で行っている技術開発や地域バイオマス利用の観点から、リグニンという天然材料の可能性について講演する。
山形大学大学院理工学研究科 教授 熊木 治郎 氏
「高分子鎖構造の高分解能原子間力顕微鏡観察」
(講演概略)高分子の構造を分子レベルで明確化することは、高分子科学における最も重要な課題の一つである。原子間力顕微鏡(AFM)等の走査プローブ顕微鏡の発明により、物質を原子・分子分解能で観察することが可能になったが、ソフトマテリアルである合成高分子を真に分子鎖レベルで実像観察することは困難であった。演者らは、二次元膜である高分子Langmuir-Blodgett膜等を用いて、AFMの性能を最大限に引き出すことにより、高分子を分子鎖レベルで実像観察できることを見出し、その知見を基に、孤立鎖、結晶、ステレオコンプレックス、単分子膜中の孤立鎖などの一連の分子像を観察することに成功し、報告してきた。本講演では、高分子が形成する様々な構造を分子鎖レベルで観察した例を紹介する。
2015年4月3日(金) 於 東部ビル (赤坂見附)
森林総合研究所 バイオマス化学研究領域 木材化学研究室長 山田 竜彦 氏
「地上最大量の芳香族化合物資源『リグニン』のマテリアル利用の可能性」
(講演概略)リグニンは、植物系バイオマスの約15~35%を占める芳香核を主単位として持つ天然高分子であるが、材料利用における商用化は限定されてきた。最近になってリグニンの積極的な利活用を可能とする、いくつかの基盤技術が開発され、その商用化への期待も高まっている。ここでは、演者らの研究コンソーシアム内で行っている技術開発や地域バイオマス利用の観点から、リグニンという天然材料の可能性について講演する。
山形大学大学院理工学研究科 教授 熊木 治郎 氏
「高分子鎖構造の高分解能原子間力顕微鏡観察」
(講演概略)高分子の構造を分子レベルで明確化することは、高分子科学における最も重要な課題の一つである。原子間力顕微鏡(AFM)等の走査プローブ顕微鏡の発明により、物質を原子・分子分解能で観察することが可能になったが、ソフトマテリアルである合成高分子を真に分子鎖レベルで実像観察することは困難であった。演者らは、二次元膜である高分子Langmuir-Blodgett膜等を用いて、AFMの性能を最大限に引き出すことにより、高分子を分子鎖レベルで実像観察できることを見出し、その知見を基に、孤立鎖、結晶、ステレオコンプレックス、単分子膜中の孤立鎖などの一連の分子像を観察することに成功し、報告してきた。本講演では、高分子が形成する様々な構造を分子鎖レベルで観察した例を紹介する。
登録:
投稿 (Atom)