2024年5月27日月曜日

2024年5月/第449回月例会

 第449回月例会

2024年5月14日(火) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

テクノリエゾン事務所 代表      今井 昭夫 氏

「植物由来原料に基づくゴム関連材料の技術課題と研究開発状況 」

(ご講演概要)近年、海洋プラスチックゴミ問題や地球温暖化問題への対応が求められ、ゴム・エラストマー材料の分野でも植物由来原料への転換に注目が集まっている。技術的アプローチとして、①既存ポリマーの構成モノマーを植物由来化合物とする方法、②既存ポリマーの物性と同等以上の物性・機能性を示す植物由来ポリマーを分子設計する方法、③植物から抽出した高分子化合物を変性して、ゴムポリマー原料とする方法、④植物成分と他の高分子材料との複合化組成物を使用する方法などが挙げられる。本講演では、材料開発事例について概観・調査した内容を紹介する。

2024年4月/第448回月例会

 第448回月例会

2024年4月25日(木) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

明治大学 理工学部応用化学科 教授    永井 一清 氏

「SDGsやサーキュラーエコノミーと高分子産業想」

(ご講演概要)昨今の物価上昇等から日本も様々な国とつながりを持っていることをあらためて実感した人も多いことでしょう。先行きが読めない不安定なグローバル社会の中で、資源の安定確保や異常気象、労働力不足等への対応が求められています。ゴムやプラスチック等の高分子産業は主に材料面で社会貢献しています。この高分子産業の現状と将来についてSDGsやサーキュラーエコノミー等の観点から考えてみます。

2024年3月/第447回月例会

 第447回月例会

2024年3月13日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

豊田合成㈱ 材料技術部  ゴム材料技術室 チームリーダー 瀬尾 明繁 氏

「高剛性ゴム材料開発による製品の軽量化」

(ご講演概要)近年、自動車部品の軽量化ニーズが高まっており,その対応の一つとして製品薄肉化が挙げられる。ゴム製品において、従来の補強剤添加などによる材料高剛性化では、常温と高温の剛性の差が大きく,組み付け性と高温剛性の両立が困難であった。我々は、有機加硫剤や促進剤を併用することで、ゴム弾性を活用した剛性の温度依存性が小さい高剛性ゴム材を開発した。本講演では、技術の考え方や製品適用事例などについて紹介する。

2024年2月21日水曜日

第36回公開フォーラムへの誘い

お申込み受付締め切りました

― ゴム・エラストマーのサーキュラーエコノミーへの展開 ―

ゴム技術フォーラムは、ゴム産業の将来展望を目指した技術開発のあるべき姿を追求すべく、異業種を含めた多分野から講師を招聘しての勉強会と、特定テーマによる調査研究と年1回の公開フォーラムにおける講演、報告、討論、及び出版物の発行を通じて提言、提案を行っております。

ゴム材料が多種、多量に用いられている自動車では省燃費化、軽量化志向に加え、最近では電動化、自動運転など急速な技術革新が起こるとともに、カーシェアリングなど従来と異なる利用方法なども普及してきています。そこで、ゴム技術フォーラムでは20239月から、タイヤを中心としたモビリティ分野、インフラ全般を含む分野およびエレクトロニクス・スポーツ・医療分野を中心にゴム・エラストマーの今重要課題であるカーボンニュートラル(CN)やサーキュラーエコノミー(CE)実現への寄与に関する網羅的な調査を行うべく「ゴム・エラストマーのサーキュラーエコノミーへの展開」調査委員会(調査委員長:元日本ゴム協会会長・中瀬古広三郎氏)を新しく発足させて調査研究を開始致しました。

その中間報告にモビリティ分野やゴム分野に詳しいお二人の権威の基調講演を交えて、第36回公開フォーラムを開催することに致しました。ここに概要を下記の通りご案内申し上げますので、多数御参加下さいますようお願い申し上げます。

主  催  ゴム技術フォーラム

日  時  2024328日(10001645(会場/オンライン併催)

会  場  東京電業会館 地下大ホール

     (東京都港区元赤坂1-7-8 電話03-3403-5181

      https://todenkyo.or.jp/pages/4/

テ ー マ  ゴム・エラストマーのサーキュラーエコノミーへの展開

参 加 費  ゴム技術フォーラム会員(正副代表者のみ)・¥5,000

      会員以外・¥9,000、(何れも消費税不課税)

開催日までに三菱東京UFJ銀行・赤坂見附支店(普通預金)

№ 0206817ゴム技術フォーラム宛にご送金下さい。

(送金手数料はご負担下さい)

申込〆切  318()

申込方法    参加を希望される方は、下記の「申込み書フォーマット」部分を文面に                          コピーした電子メールを下記の宛先三か所すべてにご送付ください。

宛先:        gomugijutsuforum1526@gmail.com
                  gomugijutsu.forum@gmail.com
                  yasuhiko_takemura@friend.ocn.ne.jp

プログラム             

 <司会 岡松 隆裕>

 10:00~10:10 開会のあいさつ      ゴム技術フォーラム 代表 平田 靖 

 10:10~11:40 基調講演(1)
「自動車業界におけるサーキュラーエコノミーとカーボンニュートラル」
             ㈱ローランド・ベルガー プリンシパル 山本 和一 氏

―― 昼食・休憩(11:40~12:40)――

<司会 竹村 泰彦>
 12:40~14:10 基調講演(2)
「天然ゴムのナノ海島構造の発見とその展開」
        長岡技術科学大学 技学研究院 物質生物系 教授 河原 成元 氏

―― 休憩(14:10~14:20)――

<司会 滝澤 俊樹>
 「ゴム・エラストマーのサーキュラーエコノミーへの展開」調査委員会報告
総合報告
 14:20~14:40          調査委員会   委員長   中瀬古 広三郎
  各論報告
14:40~15:20  WG1 タイヤを中心としたモビリティ分野
                   調査委員会 WG1 リーダー 矢嶋 亮
15:20~16:00 WG2 インフラ全般を含む分野
                   調査委員会 WG2 リーダー 川原 夕佳
16:00~16:40 WG3 エレクトロニクス、スポーツ、医療分野
                    調査委員会 WG3 リーダー 浪江 祐司
  16:40~16:45  閉会のあいさつ
                    調査委員会 世話人      滝澤 俊樹

プログラムは一部変更になる場合がございますのであらかじめご了承下さい。


***********************************申込み書フォーマット***********************************


ゴム技術フォーラム第36回公開フォーラム 参加申込書 兼 聴講誓約書


西暦2024年  月  日

ゴム技術フォーラム

平田 靖 代表殿

 

 このたびゴム技術フォーラム主催の第36回公開フォーラムに参加を申し込みます。

なお、講演を聴講するに当たり聴講者として下記事項を遵守することを誓約致します。


1. 東京電業会館地下会場での参加者

 ・会場では講演中にはPCは使用致しません。


2. オンラインでの参加者

・オンラインでの公開フォーラム参加の招待URLもしくはミーティングID等は申込
者本人のみの利用とし、第三者への譲渡及び転送は致しません。

・オンラインでの参加に当たっては、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの機器(デバイス)とインターネットに接続出来る環境及びスピーカーやマイク、ヘッドセットなどの音声関連機器等は参加者自身で準備致します。また接続障害等による講演会への不参加や聴講不可に関して主催者側に一切責任を問いません。

・講演時は、Webカメラはオフとし、音声(マイク)をミュート設定に致します。また、それらの設定に関し主催者側のコントロールを受け付けます。(質疑応答時は質疑者のみマイクON可)

・Zoom入室時に、表示名(スクリーンネーム)を氏名または名前/所属に変更致します。

・配布された資料を講演者に断りなく配布、転用致しません。

・アナログ、デジタルの手段を問わず、講演の全部または一部の録音、録画及びスクリーンショット等の撮影を致しません。


参加条件:   会場参加   オンライン参加  (どちらかを削除)

貴社名:

住所:〒

所属部署:

参加者名:

E-Mail:

2024年2月20日火曜日

2024年2月/第446回月例会

 第446回月例会

2024年2月15日(木) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

福岡大学 研究推進部 特命研究教授    八尾 滋 氏

「ポリマーのリサイクル技術の課題と現状ならびに将来構想」

(ご講演概要)プラスチックのリサイクルは、単に環境問題にとどまらず、資源循環ならびにカーボンニュートラルの観点からも、避けては通れない課題である。しかし従来プラスチックは、使用済プラスチックのみならず、成形過程での副生物でさえも再生不可能な「劣化」を起こしているために再利用には適用できないという常識により呪縛され、全く研究開発に手が付けられていなかった。しかし最近の我々の研究により、この劣化は成形履歴などにより内部構造が変異したための物理劣化であり、成形プロセスを選ぶことで大きく再生できることが見いだされた。また同時にこの現象の応用として、成形においても条件設定により力学特性のみならずリサイクル特性が変化することも明らかになった。これら現象は高分子の挙動を物理的に捉えることで新たな環境配慮設計が可能であることを意味している。本講演では、この現象の基盤となっている「物理劣化・物理再生理論」を理解するために、高分子の基礎物性からその挙動を学び、成形がプラスチックの力学物性に及ぼす影響などについて理解するとともに、プラスチックのリサイクルや製造に対する取り組み方について、あるべき方策などについて考える。

2024年1月18日木曜日

2024年1月/第445回月例会

 第445回月例会

2024年1月17日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

大阪大学大学院 理学研究科 教授    高島 義徳 氏

「可逆性・可動性の架橋を駆使した機能性高分子材料の開発動向」

(ご講演概要)近年、持続可能な社会を実現させるためには、廃棄物の低減が求められている。しかし石油由来の高分子材料は、限られた種類しかリサイクルできない。本講演では、材料の長寿命化による廃棄量低減及び資源消費量の低減に寄与する機能性高分子材料をどのように設計するか紹介する。

2023年12月20日水曜日

2023年12月/第444回月例会

 第444回月例会

2023年12月12日(火) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

名古屋工業大学 大学院工学研究科 助教    林 幹大 氏

「ビトリマーコンセプトが拓く架橋樹脂のアップデート」

(ご講演概要)熱硬化樹脂と熱可塑性樹脂の両長所が組み合わさった新規機能性架橋樹脂として、ビトリマーが注目されている。最大の特徴は架橋網目中での結合交換特性にあり、その特徴に起因してサスティナブルな機能(リサイクル性・修復性・再成形性など)が発現する。本講演では、ビトリマーの基礎物性的特徴から、結合交換コンセプトが生み出す派生技術(アップサイクル・接着・物性変換など)まで、SDGsと絡めながら紹介する。