2022年7月27日水曜日

2022年5月/第425回月例会

 第425回月例会

2022年5月11日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

(独行)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 管理・研修部研修企画課

担当調査役 伊原 賢 氏

「脱炭素化社会に向けて石油・天然ガス産業の気候変動対応を考える」

(ご講演概要)世界は、期待と不安の中でこれから30年「脱炭素社会へ船出」することとなる。温室効果ガス排出削減に対するエネルギー転換や炭素制約のある未来戦略を考察する。次に抽出した内外の石油・天然ガス・エネルギー企業の気候変動対応を探り、2050年カーボンニュートラルの実現可能性を考えてみたい。

2022年7月/第427回月例会

 第427回月例会

2022年7月11日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

東京工業大学 物質理工学院 材料系 助教 赤坂 修一 氏

「音響メタマテリアル技術を用いた軽量遮音材」

(ご講演概要)メタマテリアルは、電磁波や音波などの対象の波動よりも小さな構造体を周期的に配列した材料であり、波動の伝播挙動を制御することで、自然界で見られない、負の誘電率、屈折率などの特異な物理現象を示す。本講演では、音波を対象とした音響メタマテリアルと遮音材料の基礎を説明するとともに、構造体としてバネ-マス系を用いた、Locally resonant型音響メタマテリアルの遮音特性について紹介する。

2022年6月/第426回月例会

 第426回月例会

2022年6月15日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

大庭塾 主宰(元日産自動車㈱) 大庭 敏之 氏

「脱炭素社会実現に向けて、自動車を中心に考える」

(ご講演概要)2015年合意されたパリ協定以降、世界は実質的に温暖化ガス排出ゼロに向けて急速に動き出している。日本も2050年にはゼロとする目標を公表した。それに対応して欧州をはじめ世界中で自動車も大きな流れとして電動化、それも電気自動車(EV)への指向が顕著になってきている。EVはCO2全廃の唯一の手段ではないともいわれるが、どのように進んでいくのだろうか。検討されているエネルギー問題なども交えて何が重要なのかを考えてみたい。

2022年4月/第424回月例会

第424回月例会

2022年4月6日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 寺嶋 和夫 氏

「金属並みの熱伝導性を備えたゴム複合材料」

(ご講演概要)近年、フレキシブル機器・デバイスの発展に伴い、柔軟で壊れ難く、電子部品などが発する熱を速やかに放熱する熱マネージメントソフトマテリアルの開発が強く切望されている。一般的に、このような材料としては、ゴムのように柔らかい高分子材料(エラストマー)と、熱伝導性に優れた無機材料(フィラー)を複合化したゴム複合材料が用いられて来た。しかしながら、高放熱性を求めたフィラーの高濃度化は、ゴム複合材料の柔軟性の欠如、脆化を導く。本講演では、我々のグループで進めている、①高分子材料としてポリロタキサン(PR)の利用、②フィラーとして水中プラズマ表面改質フィラーの利用、による、金属並みの高い熱伝導率を備え、かつ柔軟で高強度のエラストマー複合材料の開発に関して話題提供をさせて戴く。


2022年7月13日水曜日

2021年度月例会一覧

第423回 2022年3月27日

「欧州と日本におけるサーキュラーエコノミーの現状」

東京大学 大学院工学系研究科 人工物工学研究センター 教授

梅田 靖 氏


第422回 2020年2月27日

「出光興産のポートフォリオ転換に向けた取り組みと超小型EV開発への挑戦」

出光興産株式会社 モビリティ戦略室  次長

福地 竹虎 氏

技術・CNX戦略部企画グループ  グループリーダー

草場 敏彰 氏


第421回 2020年1月20日

「ゴムの摩擦と摩耗を同時に制御するための・・・統一摩擦・摩耗理論」

ロンドン大学クイーンメリーカレッジ 材料科学分野

Visiting Academic Staff(客員教官)

深堀 美英 氏


第420回 2019年12月7日

「人新世におけるバイオミメティクスの新潮流」

千歳科学技術大学 理工学部 特任教授

北海道大学/東北大学 名誉教授

下村 政嗣 氏


第419回 2019年11月11日

「高性能な生分解性バイオマスプラスチックの開発を目指して」

東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 教授

岩田 忠久 氏


第418回 2019年10月19日

「テトラPEGゲルの発明とゲルに関する普遍法則の発見」

東京大学 教授

酒井 崇匡 氏


第417回 2019年9月15日

「タイヤを含む高分子化合物の再資源化に及ぼす溶剤効果」

山形大学 名誉教授

多賀谷 英幸 氏


第416回 2019年8月4日

「シクロオレフィンポリマーの開発史と最新開発状況」

日本ゼオン㈱ 総合開発センター 高機能樹脂研究所 所長

寳川 卓士 氏


第415回 2019年7月13日

「天然ナノクレイを用いた(有機/無機)ハイブリッド」

九州大学ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授

高原 淳 氏


第414回 2019年6月23日

「らせん高分子を用いる鏡像異性体の効率的な分離」

名古屋大学 工学研究科 特別教授(名誉教授)

岡本 佳男 氏


第413回 2019年5月11日

「ナノフィラーの熱可塑性エラストマーへの応用」

愛知工業大学 工学部 応用化学科 教授

福森 健三 氏


第412回 2019年4月9日

「クモ糸や天然ゴムから学ぶ高分子設計」

京都大学大学院 工学研究科 材料科学専攻 生体材料科学分野 教授

沼田 圭司 氏


2022年3月/第423回月例会

 第423回月例会

2022年3月10日(木) 於:Zoomによるオンライン開催

東京大学 大学院工学系研究科 人工物工学研究センター 教授 梅田 靖 氏

「欧州と日本におけるサーキュラーエコノミーの現状」

(ご講演概要)持続可能な社会の実現に向けて、資源循環と産業競争力の両立を目指す「サーキュラー・エコノミー(CE)」の概念が広がりつつある。欧州ではCE政策が着実に進捗している。この概念は日本の製造業にも影響を与えつつある。本講演では、CEの概念を紹介し、併せて欧州企業の動向を紹介する。その後、CEの実現に必須と筆者が考える「ライフサイクル設計・マネジメント」の概要を述べる。最後に、我が国の製造業の対応の方向性を議論する。