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2023年4月27日木曜日

2023年3月/第435回月例会

 第435回月例会

2023年3月7日(火) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

コニカミノルタ㈱ 技術開発本部 データサイエンスセンター

グループリーダー 押山 智寛 氏

「マテリアルズ・インフォマティクスを活用した新材料・組成設計」

(ご講演概要)製品開発の律速となりやすい材料開発を変革する手段として、計算科学を活用した演繹的な解析と共に、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を起点にした帰納的解析も注目されている。有機EL用の低分子有機材料開発や、ポリプロピレン複合材料の組成設計で実践してきた開発プロセス変革の活動について、それぞれの解析事例を交えて紹介し、今後の計算科学やMI活用の動機付けにつなげていく。合わせて、その全社普及を目指した活動についても紹介する。


2023年2月9日木曜日

2023年2月/第434回月例会

 第434回月例会

2023年2月8日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター センター長 吉田 勝 氏

「汎用樹脂及び難分解性エンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクル技術の開発」

(ご講演概要)海洋プラごみ問題に象徴されるように、プラスチック資源循環システムの構築が求められています。現状、日本のプラごみの半分以上は、エネルギー回収(サーマルリサイクル)により処理されていますが、今後はマテリアルリサイクルさらにケミカルリサイクルの一層の拡充が必要です。本講演では、産総研の「資源循環利用技術研究ラボ」で取り組んでいる、プラスチック類の新しいケミカルリサイクル技術の開発についてご紹介します。

2023年1月/第433回月例会

 第433回月例会

2023年1月18日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

東京大学 新領域創成科学研究科  教授 津田 宏治 氏

「自動設計技術の発展と高分子への応用」

(ご講演概要)機械学習に基づく材料の自動設計技術は、近年、様々な分野に応用されている。本稿では、それらの技術がどのように高分子科学に適用されているかについて述べる。それに加えて、好奇心サンプリングによる材料設計法や、人間とAIの連携を進める方法についても述べる。

2022年12月26日月曜日

2022年12月/第432回月例会

 第432回月例会

2022年12月14日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

シャープ㈱  Smart Appliances & Solutions 事業本部 要素技術開発部

                            課長  福嶋 容子 氏

「プラスチックの自己循環型マテリアルリサイクル技術」

(ご講演概要)循環型社会の構築に向け、2001年4月に特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)が施行され、家電4品目のリサイクルが開始された。該法が施行されてから役20年が経過し、家電業界の中では廃プラスチックのマテリアルリサイクルが定着しつつある。本講演では、廃プラスチックのリサイクルについて概説したのち、家電リサイクルプラント から回収した廃プラスチックの自己循環型マテリアルリサイクル技術について紹介する。

2022年11月/第431回月例会

 第431回月例会

2022年11月15日(火) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

(一社)日本LCA推進機構  理事長  稲葉 敦 氏

「ライフサイクルアセスメント(LCA)の基礎と動向」

(ご講演概要)カーボンニュートラリティを達成するためには、LCAを用いた製品及び組織のGHGの排出量の算定が欠かせない。本講演では、LCAの基本的な実施方法及びLCAでの比較の考え方を紹介する。さらにその応用として、LCAでのリサイクルの取り扱い方、削減貢献量の算定方法を解説し、今開発中のISO14068(カーボンニュートラリティ)の動向を示す。

2022年11月14日月曜日

2022年10月/第430回月例会

 第430回月例会

2022年10月19日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

京都大学 工学研究科  材料化学専攻有機材料化学講座 教授 松原 誠二郎 氏

「有機合成のデジタル化-その意味と実現性」

―アナログ技術で対応してきた有機合成がDXに求められていること-

(ご講演概要)既知反応を入試前に暗記し,先輩や先生に反応のやり方を教えてもらう。それでも,同じようにできない。このような経験が有機合成を最初に行う時には必ず経験する。これは,2つの事実が隠れている。①有機合成は,データ駆動型であること,②アナログ性は強いことである。このような有機合成に,デジタル化の必要性が言われ始めている。デジタル化とは,どういう意味があるのか,何を求められているのか,どう対応するのかを紹介する。

2022年9月/第429回月例会

 第429回月例会

2022年9月14日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

豊田合成㈱ 開発本部 材料技術部 カーボンニュートラル開発推進室

室長 今井 英幸 氏

「わが社の脱炭素社会に向けての取組み状況」

(ご講演概要)自動車産業を取り巻く環境はCASE・MaaSの潮流に加え、カーボンニュートラル(CN)に向けた取組が国内外で加速するなど、多方面で様々な変化が起こっています。弊社は樹脂、ゴム専門メーカーとして脱炭素(カーボンニュートラル)と資源循環(サーキュラーエコノミー)を実現するため自動車のライフサイクル全体での取り組みを、材料、設計、工法の面からアプローチ。持続的に成長可能な社会の実現に向けて、弊社ではどのような技術力や取り組みで脱炭素社会を後押しできるのか紹介する。

2022年8月/第428回月例会

 第428回月例会

2022年8月18日(木) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

住友理工㈱ 材料技術統括部 領域長 高松 成亮 氏

「エラストマーの多機能化と社会への貢献」

(ご講演概要)当社ではエラストマーの多機能化を図ることで静電容量式センサーを健康介護分野で活用していただいている。この商品に用いている導電材料・圧電材料に関する紹介を行います。また、電歪型高分子アクチュエーターに用いる材料に関しての高分子の構造と誘電率に関して検討した結果についても紹介させていただきます。

2022年7月27日水曜日

2022年5月/第425回月例会

 第425回月例会

2022年5月11日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

(独行)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 管理・研修部研修企画課

担当調査役 伊原 賢 氏

「脱炭素化社会に向けて石油・天然ガス産業の気候変動対応を考える」

(ご講演概要)世界は、期待と不安の中でこれから30年「脱炭素社会へ船出」することとなる。温室効果ガス排出削減に対するエネルギー転換や炭素制約のある未来戦略を考察する。次に抽出した内外の石油・天然ガス・エネルギー企業の気候変動対応を探り、2050年カーボンニュートラルの実現可能性を考えてみたい。

2022年7月/第427回月例会

 第427回月例会

2022年7月11日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

東京工業大学 物質理工学院 材料系 助教 赤坂 修一 氏

「音響メタマテリアル技術を用いた軽量遮音材」

(ご講演概要)メタマテリアルは、電磁波や音波などの対象の波動よりも小さな構造体を周期的に配列した材料であり、波動の伝播挙動を制御することで、自然界で見られない、負の誘電率、屈折率などの特異な物理現象を示す。本講演では、音波を対象とした音響メタマテリアルと遮音材料の基礎を説明するとともに、構造体としてバネ-マス系を用いた、Locally resonant型音響メタマテリアルの遮音特性について紹介する。

2022年6月/第426回月例会

 第426回月例会

2022年6月15日(水) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

大庭塾 主宰(元日産自動車㈱) 大庭 敏之 氏

「脱炭素社会実現に向けて、自動車を中心に考える」

(ご講演概要)2015年合意されたパリ協定以降、世界は実質的に温暖化ガス排出ゼロに向けて急速に動き出している。日本も2050年にはゼロとする目標を公表した。それに対応して欧州をはじめ世界中で自動車も大きな流れとして電動化、それも電気自動車(EV)への指向が顕著になってきている。EVはCO2全廃の唯一の手段ではないともいわれるが、どのように進んでいくのだろうか。検討されているエネルギー問題なども交えて何が重要なのかを考えてみたい。

2022年4月/第424回月例会

第424回月例会

2022年4月6日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 寺嶋 和夫 氏

「金属並みの熱伝導性を備えたゴム複合材料」

(ご講演概要)近年、フレキシブル機器・デバイスの発展に伴い、柔軟で壊れ難く、電子部品などが発する熱を速やかに放熱する熱マネージメントソフトマテリアルの開発が強く切望されている。一般的に、このような材料としては、ゴムのように柔らかい高分子材料(エラストマー)と、熱伝導性に優れた無機材料(フィラー)を複合化したゴム複合材料が用いられて来た。しかしながら、高放熱性を求めたフィラーの高濃度化は、ゴム複合材料の柔軟性の欠如、脆化を導く。本講演では、我々のグループで進めている、①高分子材料としてポリロタキサン(PR)の利用、②フィラーとして水中プラズマ表面改質フィラーの利用、による、金属並みの高い熱伝導率を備え、かつ柔軟で高強度のエラストマー複合材料の開発に関して話題提供をさせて戴く。