第463回月例会
2025年8月21日(木) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催
大阪大学大学院 理学研究科高分子科学専攻
助教 小林 裕一郎 氏
「廃棄硫黄を用いた環境調和型硫黄ポリマー材料の創成」
(ご講演概要)本講演では、余剰硫黄を用いた硫黄ポリマーの創製と社会実装について概説します。従来の硫黄ポリマーは、180 ℃以上の高温合成や不安定性、加工性の低さなどの課題を抱えていました。講演者のグループは、これに対し、超分子概念の導入と逐次重合法の確立という革新的なアプローチにより、室温・低環境負荷での硫黄ポリマー合成に成功しました。この技術により、安定性や加工性が向上し、自己修復性やマテリアル及びケミカルリサイクル性といった新たな機能が発現しています。これは、電池材料や自己修復材料など、多岐にわたる次世代機能性材料としての可能性を拓くものです。
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