2021年7月30日金曜日

2021年7月/第415回月例会

 第415回月例会

2021年07月13日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

九州大学ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授 高原 淳 氏

「天然ナノクレイを用いた(有機/無機)ハイブリッド」

(講演概要)イモゴライトやハロイサイトは土壌中に存在するアルミノケイ酸塩ナノチューブである。本講演では (1)天然イモゴライトナノフィラーへの表面グラフト重合、(2)PVA中でのイモゴライトの合成によるハイブリッド材料、(3)イモゴライトと生体高分子のハイブリッドハイドロゲル、(4)ハロイサイトの表面選択的化学修飾による無機ミセル、(5)難燃剤を担持したハロイサイトを含むハイブリッドエラストマー、(6)疎水化ハロイサイトを用いた液体ビー玉について筆者らの研究を紹介する。


2021年7月13日火曜日

2021年6月/第414回月例会

 第414回月例会

2021年06月23日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

名古屋大学 工学研究科 特別教授(名誉教授)   岡本 佳男 氏

「らせん高分子を用いる鏡像異性体の効率的な分離」

(講演概要) 鏡像異性体の物理的、化学的性質の多くは同じであり、その分離は容易ではない。しかし、生体は医薬品の鏡像異性体を峻別することができ、一方の鏡像異性体が優れた薬効を示すのに対し、もう一方の異性体は薬効を示さなかったり、副作用が大きかったりすることがある。したがって、キラルな医薬品については、より有用な鏡像異性体を用いることが、極めて重要であり、そのための効率的な分離、分析法が求められる。