ラベル 2021年度 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 2021年度 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022年7月13日水曜日

2021年度月例会一覧

第423回 2022年3月27日

「欧州と日本におけるサーキュラーエコノミーの現状」

東京大学 大学院工学系研究科 人工物工学研究センター 教授

梅田 靖 氏


第422回 2020年2月27日

「出光興産のポートフォリオ転換に向けた取り組みと超小型EV開発への挑戦」

出光興産株式会社 モビリティ戦略室  次長

福地 竹虎 氏

技術・CNX戦略部企画グループ  グループリーダー

草場 敏彰 氏


第421回 2020年1月20日

「ゴムの摩擦と摩耗を同時に制御するための・・・統一摩擦・摩耗理論」

ロンドン大学クイーンメリーカレッジ 材料科学分野

Visiting Academic Staff(客員教官)

深堀 美英 氏


第420回 2019年12月7日

「人新世におけるバイオミメティクスの新潮流」

千歳科学技術大学 理工学部 特任教授

北海道大学/東北大学 名誉教授

下村 政嗣 氏


第419回 2019年11月11日

「高性能な生分解性バイオマスプラスチックの開発を目指して」

東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 教授

岩田 忠久 氏


第418回 2019年10月19日

「テトラPEGゲルの発明とゲルに関する普遍法則の発見」

東京大学 教授

酒井 崇匡 氏


第417回 2019年9月15日

「タイヤを含む高分子化合物の再資源化に及ぼす溶剤効果」

山形大学 名誉教授

多賀谷 英幸 氏


第416回 2019年8月4日

「シクロオレフィンポリマーの開発史と最新開発状況」

日本ゼオン㈱ 総合開発センター 高機能樹脂研究所 所長

寳川 卓士 氏


第415回 2019年7月13日

「天然ナノクレイを用いた(有機/無機)ハイブリッド」

九州大学ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授

高原 淳 氏


第414回 2019年6月23日

「らせん高分子を用いる鏡像異性体の効率的な分離」

名古屋大学 工学研究科 特別教授(名誉教授)

岡本 佳男 氏


第413回 2019年5月11日

「ナノフィラーの熱可塑性エラストマーへの応用」

愛知工業大学 工学部 応用化学科 教授

福森 健三 氏


第412回 2019年4月9日

「クモ糸や天然ゴムから学ぶ高分子設計」

京都大学大学院 工学研究科 材料科学専攻 生体材料科学分野 教授

沼田 圭司 氏


2022年3月/第423回月例会

 第423回月例会

2022年3月10日(木) 於:Zoomによるオンライン開催

東京大学 大学院工学系研究科 人工物工学研究センター 教授 梅田 靖 氏

「欧州と日本におけるサーキュラーエコノミーの現状」

(ご講演概要)持続可能な社会の実現に向けて、資源循環と産業競争力の両立を目指す「サーキュラー・エコノミー(CE)」の概念が広がりつつある。欧州ではCE政策が着実に進捗している。この概念は日本の製造業にも影響を与えつつある。本講演では、CEの概念を紹介し、併せて欧州企業の動向を紹介する。その後、CEの実現に必須と筆者が考える「ライフサイクル設計・マネジメント」の概要を述べる。最後に、我が国の製造業の対応の方向性を議論する。

2022年2月14日月曜日

2022年2月/第422回月例会

 第422回月例会

2022年2月10日(木) 於:Zoomによるオンライン開催

出光興産株式会社 モビリティ戦略室  次長     福地 竹虎 氏
技術・CNX戦略部企画グループ  グループリーダー  草場 敏彰 氏

「出光興産のポートフォリオ転換に向けた取り組みと超小型EV開発への挑戦」

(講演概要) 昨今、企業には脱炭素経営、ESG経営の推進が強く求められています。一方、国内に於いては人口減少、高齢化、都市集中化による地方部の移動制約が拡大するなど社会課題が顕在化しつつあります。こうした流れを受け、全国6,300か所のガソリンスタンドネットワークを有し、エネルギーから素材まで幅広く事業展開する石油元売である出光興産が、市場をどう捉えどのような戦略を描くのか、2021年にリリースを予定している超小型EVを切り口に、その道筋を明らかにしていきます。

2022年1月/第421回月例会

 第421回月例会

2022年1月20日(木) 於:Zoomによるオンライン開催

ロンドン大学クイーンメリーカレッジ 材料科学分野
Visiting Academic Staff(客員教官)        深堀 美英 氏

「ゴムの摩擦と摩耗を同時に制御するための・・・統一摩擦・摩耗理論」

(講演概要)ゴムの摩擦も摩耗も非常に複雑な現象であるため、従来、これを統一した理論で考えることはなかった。しかし両者は極めて密接な関係の現象であり、切り離して考えるとその本質がわからなくなる。本講演では最初に新しいゴムの摩擦論を展開し、続いて新しいゴムの摩耗論を展開する。これらは従来のゴムの摩擦論、摩耗論とは大きく異なったものである。その上で、ゴムの摩擦と摩耗を制御する方法を考えてみたい。

2021年12月14日火曜日

2021年12月/第420回月例会

 第420回月例会

2021年12月7日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

千歳科学技術大学 理工学部 特任教授

北海道大学/東北大学 名誉教授      下村 政嗣 氏

「人新世におけるバイオミメティクスの新潮流」

(講演概要)自然や生物に学ぶという考え方は古くからあり、バイオミメティクスと呼ばれています。21世紀に入り、ナノテクノロジーの世界的な展開と相俟って新しい展開を迎えたバイオミメティクスは、繊維などの分子レベルの材料設計からロボティクスの分野を超えて、建築、都市設計に至る“生態系バイオミメティクス”と称すべき幅広い分野に広がっています。一方、温暖化や海洋プラスチック汚染に象徴されるように地球環境問題は深刻さを増しており、人間活動が地質時代に影響する「人新世」を迎えようとしています。欧州においては循環型経済へのパラダイムシフトとしてNature PositiveやNature-based Solutionが提唱されています。このような状況を踏まえバイオミメティクスの歴史的展開と現代的意義、生物多様性からの技術移転やエコミメティクスについて解説いたします。

2021年11月/第419回月例会

 第419回月例会

2021年11月11日(木) 於:Zoomによるオンライン開催

東京大学大学院 農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 教授   岩田 忠久 氏

「高性能な生分解性バイオマスプラスチックの開発を目指して」

(講演概要)本講演では、再生可能なバイオマスから生産され、環境中の微生物により生分解される「生分解性バイオプラスチック」の現状と課題に加え、当研究室での開発状況と環境分解評価、生分解開始スイッチ機能、生分解速度制御に関する一連の研究について紹介します。

2021年10月20日水曜日

2021年10月/ 第418回月例会

 第418回月例会

2021年10月19日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

東京大学 教授            酒井 崇匡 氏

「テトラPEGゲルの発明とゲルに関する普遍法則の発見」

(講演概要)溶媒を多量に保持したゴムである高分子ゲルの弾性は、これまでゴム弾性理論のモデルを用いて議論されてきた。本研究において、ゴム弾性理論のモデルを用いることの妥当性について、極めて均一で制御可能な網目構造を持つテトラゲルを用いて検証を行ったところ、矛盾する結果を発見した。さらなる調査の結果、この矛盾は、ゴム弾性モデルでは考慮されない「負のエネルギー弾性」が原因であることが判明した。この負のエネルギー弾性は、高分子ゲルが持つ溶媒が原因であり、高分子ゲル弾性はゴム弾性とは本質的に異なることを示している。

2021年10月8日金曜日

2021年9月/ 第417回月例会

 第417回月例会

2021年09月15日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

山形大学 名誉教授           多賀谷 英幸 氏

「タイヤを含む高分子化合物の再資源化に及ぼす溶剤効果」

(講演概要)プラスチック資源循環促進法が成立するなど、プラスチックの適正処理への期待が高まり、循環が容易なプラスチック製品の設計進展が想定されているが、複合素材やその製品、熱硬化性樹脂を含む高耐熱性材料などについては有効活用技術の開発が切望されている。本講演では、当研究室でこれまでおこなってきた、液相処理による高分子化合物内相互作用の解離や架橋結合の切断と、それに伴う再資源化法について概説する。


2021年8月5日木曜日

2021年8月/第416回月例会

 第416回月例会

2021年08月4日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

日本ゼオン㈱ 総合開発センター 高機能樹脂研究所 所長   寳川 卓士 氏

「シクロオレフィンポリマーの開発史と最新開発状況」

(講演概要)シクロオレフィンポリマー (COP)は、脂環構造を持つ飽和の炭化水素ポリマーである。COP は光学特性・低吸水性・低不純物性・低誘電特性などの特性を活かし、光学部品、表示パネル部材、医薬品およびバイオ用途、半導体容器などの分野に利用されている。本発表ではCOPの開発の沿革と高い耐熱性を持つ結晶性 COPなどの最新の開発事例について紹介する。

2021年7月30日金曜日

2021年7月/第415回月例会

 第415回月例会

2021年07月13日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

九州大学ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授 高原 淳 氏

「天然ナノクレイを用いた(有機/無機)ハイブリッド」

(講演概要)イモゴライトやハロイサイトは土壌中に存在するアルミノケイ酸塩ナノチューブである。本講演では (1)天然イモゴライトナノフィラーへの表面グラフト重合、(2)PVA中でのイモゴライトの合成によるハイブリッド材料、(3)イモゴライトと生体高分子のハイブリッドハイドロゲル、(4)ハロイサイトの表面選択的化学修飾による無機ミセル、(5)難燃剤を担持したハロイサイトを含むハイブリッドエラストマー、(6)疎水化ハロイサイトを用いた液体ビー玉について筆者らの研究を紹介する。


2021年7月13日火曜日

2021年6月/第414回月例会

 第414回月例会

2021年06月23日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

名古屋大学 工学研究科 特別教授(名誉教授)   岡本 佳男 氏

「らせん高分子を用いる鏡像異性体の効率的な分離」

(講演概要) 鏡像異性体の物理的、化学的性質の多くは同じであり、その分離は容易ではない。しかし、生体は医薬品の鏡像異性体を峻別することができ、一方の鏡像異性体が優れた薬効を示すのに対し、もう一方の異性体は薬効を示さなかったり、副作用が大きかったりすることがある。したがって、キラルな医薬品については、より有用な鏡像異性体を用いることが、極めて重要であり、そのための効率的な分離、分析法が求められる。

2021年6月15日火曜日

2021年5月/第413回月例会

第413回月例会

2021年05月11日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

愛知工業大学 工学部 応用化学科 教授   福森 健三 氏

「ナノフィラーの熱可塑性エラストマーへの応用」

(講演概要) カーボンナノチューブ(CNT)に代表される機能性ナノフィラーの高分子との複合化には、ナノフィラーの分散技術がキーとなる。本講演では、ポリマーブレンドの相分離構造を利用したナノフィラー分散制御手法の動的架橋熱可塑性エラストマーへの応用について紹介する。

2021年5月10日月曜日

2021年4月/第412回月例会

  第412回月例会

2021年04月09日(金) 於:Zoomによるオンライン開催

京都大学大学院 工学研究科 材料科学専攻 生体材料科学分野 教授 沼田 圭司 氏

「クモ糸や天然ゴムから学ぶ高分子設計」

(講演概要) クモなどの一部の生物種が生産するシルクタンパク質は、ベータシート構造をはじめとした特徴的な二次構造を周期的に形成することで、特異的な力学物性や生物学的特性を発現する。クモの糸、特に牽引糸と呼ばれる糸は、その軽量かつ強靭な物性から、高強度構造材料など幅広い分野への応用が期待されている。次世代型の材料として期待が膨らむ一方で、その紡糸機構は未だ明らかになっておらず、クモの糸を人工的に紡糸する技術が効率的に開発されない要因の一つに挙げられている。このような科学的・社会的背景から、クモ糸の形成過程におけるシルクタンパク質の構造変化を明らかにし、クモ糸の紡糸機構を解明することは、人工的なクモ糸の開発や、有機溶剤を使わない環境低負荷型の加工プロセスの実現に向けて非常に重要な課題である。本講演では、最近の進捗を踏まえて当該の研究成果について紹介する。