第391回月例会
2019年1月22日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻教授 植村 卓史 氏
「錯体ナノ空間で高分子を制御する」
(講演概要) 金属イオンと有機配位子の自己集合によって得られる多孔性金属錯体は、そのナノ空間のサイズ、形状、表面状態を合理的に設計可能であることから、高分子合成や集積の場として利用することで、得られる高分子の一次構造(立体規則性、反応位置、シークエンスなど)や集積状態(配向化、アロイ化など)を精密に制御できる。このような機能性ナノ空間を用いた新しい高分子化学について、演者の研究を中心に解説する。
2019年1月23日水曜日
2018年12月13日木曜日
2018年12月/第390回月例会
第390回月例会
2018年12月12日(水) 於:東部ビル(赤坂見附)
中央大学ビジネススクール・フェロー、客員研究員
(一社)日中協会 理事長 服部 健治 氏
「改革・開放から40年、「新時代」迎えた中国 ~産業構造の変化と大衆消費社会の到来」
(講演概要) 昨年秋の中国共産党第19回大会より2期目を迎えた習近平体制のもと、中国の政治、経済、社会は新たな変化を迎えようとしている。習近平はこの時代を自ら「新時代」と称し、これまでの時代と違う質的変化を歌い上げようとしている。
では「新時代」とは何のか。そのメルクマールとは何なのか。本講演ではこの「新時代」を3つの分野から解明していきたい。第一は「習近平時代」の到来。習近平は以前とは異なる中長期の国家発展イメージを提示し、中国は新段階に入ったことを強調している。第2は「産業構造の転換」。第3次産業が第2次産業を凌駕したのみならず、都市化の進展、経済のソフト化、第4次産業革命も進展し始めた。第3は「大衆消費社会」の台頭。消費者の購買力の拡大とともに消費の多様性を生み、「モノ消費」から「コト消費」に、さらに投資主導から消費主導に社会構造は移行しつつある。
「創造大国」に変貌しつつある中国に対して、日本はどう対処していけばいいのか。世界は中国から学ぼうとする姿勢は弱いが、Vitality、Speed、Flexibility、Woman、Strategyなど日本に欠如している事柄は、率直に中国から学ぶべきだと考える。中国の直面する課題とともに学ぶべき事項も教示したい。
2018年12月12日(水) 於:東部ビル(赤坂見附)
中央大学ビジネススクール・フェロー、客員研究員
(一社)日中協会 理事長 服部 健治 氏
「改革・開放から40年、「新時代」迎えた中国 ~産業構造の変化と大衆消費社会の到来」
(講演概要) 昨年秋の中国共産党第19回大会より2期目を迎えた習近平体制のもと、中国の政治、経済、社会は新たな変化を迎えようとしている。習近平はこの時代を自ら「新時代」と称し、これまでの時代と違う質的変化を歌い上げようとしている。
では「新時代」とは何のか。そのメルクマールとは何なのか。本講演ではこの「新時代」を3つの分野から解明していきたい。第一は「習近平時代」の到来。習近平は以前とは異なる中長期の国家発展イメージを提示し、中国は新段階に入ったことを強調している。第2は「産業構造の転換」。第3次産業が第2次産業を凌駕したのみならず、都市化の進展、経済のソフト化、第4次産業革命も進展し始めた。第3は「大衆消費社会」の台頭。消費者の購買力の拡大とともに消費の多様性を生み、「モノ消費」から「コト消費」に、さらに投資主導から消費主導に社会構造は移行しつつある。
「創造大国」に変貌しつつある中国に対して、日本はどう対処していけばいいのか。世界は中国から学ぼうとする姿勢は弱いが、Vitality、Speed、Flexibility、Woman、Strategyなど日本に欠如している事柄は、率直に中国から学ぶべきだと考える。中国の直面する課題とともに学ぶべき事項も教示したい。
2018年11月15日木曜日
2018年11月/第389回月例会
第389回月例会
2018年11月14日(水) 於:ダイキン工業株式会社 淀川製作所様(大阪府摂津市)
ダイキン工業㈱淀川工場様 見学
[講演1]フッ素ゴム(FKM)は1950年台に軍事用途向けに商品化されたのが商業生産の始まりと言われている。その後、自動車部品に採用されたのをきっかけに需要が拡大し、今日全世界で3万トン強を消費するまでになった。この間、主にポリマーに対する改良がおこなわれ、ASTMに6種類の組成が登録されるに至っている。本講演ではこれらFKM種類と特徴を市場動向を交えて述べる。
[講演2]FKMは耐熱性や耐油性に優れているが、オイルの添加剤や洗浄剤として用いられるアミン系化合物に接触する場面において、温度や濃度といった条件によっては脆弱さがあり、以前より改善要求があった。弊社で開発上市したダイエルGBRは、FKMの諸物性を維持しながら耐アミン性を大幅に改善したものである。ダイエルGBRについて最新データを交えて紹介する。
2018年11月14日(水) 於:ダイキン工業株式会社 淀川製作所様(大阪府摂津市)
ダイキン工業㈱淀川工場様 見学
[講演1]フッ素ゴム(FKM)は1950年台に軍事用途向けに商品化されたのが商業生産の始まりと言われている。その後、自動車部品に採用されたのをきっかけに需要が拡大し、今日全世界で3万トン強を消費するまでになった。この間、主にポリマーに対する改良がおこなわれ、ASTMに6種類の組成が登録されるに至っている。本講演ではこれらFKM種類と特徴を市場動向を交えて述べる。
[講演2]FKMは耐熱性や耐油性に優れているが、オイルの添加剤や洗浄剤として用いられるアミン系化合物に接触する場面において、温度や濃度といった条件によっては脆弱さがあり、以前より改善要求があった。弊社で開発上市したダイエルGBRは、FKMの諸物性を維持しながら耐アミン性を大幅に改善したものである。ダイエルGBRについて最新データを交えて紹介する。
2018年10月17日水曜日
2018年10月/第388回月例会
第388回月例会
2018年10月17日(水) 於:東部ビル(赤坂見附)
東京工業大学リーダーシップ教育院 教授 札野 順 氏
「科学技術倫理2.0と研究倫理プログラムの可能性
~ひとと組織のwell-beingを高める倫理~」
(講演概要) これまでの科学技術倫理は、科学者・技術者として「やってはならないこと」を強調する予防倫理が主であった. しかし、倫理の本質が「well-being(よく生きること)」ためにどのように意思決定し、いかに行動するかを考察し実行することであることに立ち返ると、科学者・技術者として「やるべきこと」を目指す志向倫理も重要である。本講演では、志向倫理と予防倫理を融合し、科学者・技術者が「よく生きる」ための科学技術倫理2.0とその実践について検討する。
2018年10月17日(水) 於:東部ビル(赤坂見附)
東京工業大学リーダーシップ教育院 教授 札野 順 氏
「科学技術倫理2.0と研究倫理プログラムの可能性
~ひとと組織のwell-beingを高める倫理~」
(講演概要) これまでの科学技術倫理は、科学者・技術者として「やってはならないこと」を強調する予防倫理が主であった. しかし、倫理の本質が「well-being(よく生きること)」ためにどのように意思決定し、いかに行動するかを考察し実行することであることに立ち返ると、科学者・技術者として「やるべきこと」を目指す志向倫理も重要である。本講演では、志向倫理と予防倫理を融合し、科学者・技術者が「よく生きる」ための科学技術倫理2.0とその実践について検討する。
2018年9月12日水曜日
2018年9月/第387回月例会
第387回月例会
2018年9月11日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
エスペック㈱ 上席顧問
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授 佐藤 登 氏
「自動車の電動化と車載用リチウム電池の産業競争力」
(講演概要) 2018年から強化された米国ZEV規制、中国で19年に発効するNEV規制、そして欧州で21年に発効するCO2排出規制が絡み合い、自動車業界と電池業界にはビジネスモデルとその戦略の重要性が大きくのしかかっている。日系自動車業界は先頭集団を走っているものの、今後はドイツ勢の躍進が予想される。中国政府は自動車強国をめざし大胆なEVシフトを展開しつつあるが、20年の補助金政策廃止が実行されれば影響は甚大である。日系電池業界の勢いが低下している一方、韓国のトップ3に見られる大規模投資とコスト低減が効果を発揮し存在感を高めている。さらに、日韓勢に割って入ってきた中国CATLのビジネスモデルは侮れない。今後の各社の生き残り競争をかけた事業競争が始まっている。
2018年9月11日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
エスペック㈱ 上席顧問
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授 佐藤 登 氏
「自動車の電動化と車載用リチウム電池の産業競争力」
(講演概要) 2018年から強化された米国ZEV規制、中国で19年に発効するNEV規制、そして欧州で21年に発効するCO2排出規制が絡み合い、自動車業界と電池業界にはビジネスモデルとその戦略の重要性が大きくのしかかっている。日系自動車業界は先頭集団を走っているものの、今後はドイツ勢の躍進が予想される。中国政府は自動車強国をめざし大胆なEVシフトを展開しつつあるが、20年の補助金政策廃止が実行されれば影響は甚大である。日系電池業界の勢いが低下している一方、韓国のトップ3に見られる大規模投資とコスト低減が効果を発揮し存在感を高めている。さらに、日韓勢に割って入ってきた中国CATLのビジネスモデルは侮れない。今後の各社の生き残り競争をかけた事業競争が始まっている。
2018年8月29日水曜日
2018年8月/第386回月例会
第386回月例会
2018年8月28日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
講演会(1)
(一社)光科学イノベーションセンター 理事長
東北大学 教授 高田 昌樹 氏
「グローバル競争に勝つ、新たな可視化ツール、次世代放射光SLiT-J」
(講演概要)次世代放射光施設が、東北大学キャンパス内に設置する方針が文科省により7月3日に決定された。この施設は、ゴム材料を構成する軽元素の可視化に強みを持つ軟X戦で、SPring-8の100倍の性能で「ナノの見え方」を変え、研究開発における仮説検証サイクルの高速化をもたらす。
学術的挑戦性と産業的革新性の融合を誘発する産学共創の拠点形成を目指す、本計画の概要と将来展望について講演する。
講演会(2)
東京工業大学 物質理工学院 教授 高田 十志和 氏
「高性能反応剤を用いるゴムの機能化と強靭化新技術」
(講演概要)安定ニトリルN-オキシドは、無触媒、無溶媒条件下でも混みあって反応性の低い不飽和結合と容易に反応し、官能基をゴム高分子やゴム表面へ簡便に導入することができる。表面修飾にも有用であり、また多官能化すれば架橋反応剤として機能する。
一方、ロタキサンの軸成分と輪成分の両方にビニル基のような重合性官能基を持つロタキサン架橋剤は、ヒドロゲルやエラストマーの特性顕在化、強靱化に寄与する。
講演では、この2つの新反応剤の活用法を紹介する。
2018年8月28日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
講演会(1)
(一社)光科学イノベーションセンター 理事長
東北大学 教授 高田 昌樹 氏
「グローバル競争に勝つ、新たな可視化ツール、次世代放射光SLiT-J」
(講演概要)次世代放射光施設が、東北大学キャンパス内に設置する方針が文科省により7月3日に決定された。この施設は、ゴム材料を構成する軽元素の可視化に強みを持つ軟X戦で、SPring-8の100倍の性能で「ナノの見え方」を変え、研究開発における仮説検証サイクルの高速化をもたらす。
学術的挑戦性と産業的革新性の融合を誘発する産学共創の拠点形成を目指す、本計画の概要と将来展望について講演する。
講演会(2)
東京工業大学 物質理工学院 教授 高田 十志和 氏
「高性能反応剤を用いるゴムの機能化と強靭化新技術」
(講演概要)安定ニトリルN-オキシドは、無触媒、無溶媒条件下でも混みあって反応性の低い不飽和結合と容易に反応し、官能基をゴム高分子やゴム表面へ簡便に導入することができる。表面修飾にも有用であり、また多官能化すれば架橋反応剤として機能する。
一方、ロタキサンの軸成分と輪成分の両方にビニル基のような重合性官能基を持つロタキサン架橋剤は、ヒドロゲルやエラストマーの特性顕在化、強靱化に寄与する。
講演では、この2つの新反応剤の活用法を紹介する。
2018年7月31日火曜日
2018年7月/第385回月例会
第385回月例会
2018年7月31日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
東京工業大学 物質理工学院 名誉教授 渡辺 順次 氏
「窓ガラスが幻想的な光の世界に!
-光情報デバイスに関わる透明・光学機能フィルムの開発」
(講演概要) 近年、透明でフレキシブルなディスプレイが市場の大きなターゲットなっている。それに答えるためには、有機・高分子薄膜の利用は不可欠であり、多岐のシステム要素を満足させるための機能も合わせて要求される。具体的には、発光源はもちろん、光を分光、偏波、反射、散乱させる光学機能フィルム、そして導電性、高熱伝導性フィルムなどである。我々はJSTの戦略的イノベーション研究プロジェクトを通して、これら光機能透明フィルムを高性能、高効率かつ大面積で得る技術を開発してきた。本講演ではこれらの技術開発の諸例を解説し、関係する分野の方々と議論を深め、光通信デバイスの発展に向けた共同研究のあり方を考える機会にしたい。
2018年7月31日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
東京工業大学 物質理工学院 名誉教授 渡辺 順次 氏
「窓ガラスが幻想的な光の世界に!
-光情報デバイスに関わる透明・光学機能フィルムの開発」
(講演概要) 近年、透明でフレキシブルなディスプレイが市場の大きなターゲットなっている。それに答えるためには、有機・高分子薄膜の利用は不可欠であり、多岐のシステム要素を満足させるための機能も合わせて要求される。具体的には、発光源はもちろん、光を分光、偏波、反射、散乱させる光学機能フィルム、そして導電性、高熱伝導性フィルムなどである。我々はJSTの戦略的イノベーション研究プロジェクトを通して、これら光機能透明フィルムを高性能、高効率かつ大面積で得る技術を開発してきた。本講演ではこれらの技術開発の諸例を解説し、関係する分野の方々と議論を深め、光通信デバイスの発展に向けた共同研究のあり方を考える機会にしたい。
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