2016年12月7日(水) 於:東部ビル(赤坂見附)
ゴム技術フォーラム副代表 竹村 泰彦 氏
『ゴム技術フォーラム30年の歴史』
元横浜ゴム㈱ 阿波根 朝浩 氏
『カーボンブラック凝集構造の形成と状態』
(講演概要)カーボンブラック充てんコンパウンド中の、バウンドラバーを含むカーボンブラックの凝集構造の形成過程につぃて述べ、その構造形成過程から考えられるフィラーによるゴムの補強メカニズムについての仮説を紹介する。
京都大学名誉教授 粷谷 信三 氏
『ゴムの補強についての技術史・技術論的考察:バウンドラバー or 「ストラクチャー」, which? 』
(講演概要)カーボンブラックなどの補強性ナノフィラーによるゴム補強は既に100年を越える研究と開発の歴史を有している。そのメカニズムとして体積効果(非補強性フィラーでも大なり小なりこの効果はある)の他に、バウンドラバーの形成とフィラーの「ストラクチャー」形成の2つが考えられてきた。それぞれについて実験的にも詳細な研究が行われてきたが、両者の相互関係についての考察は十分ではなかったように思われる。
本講演ではこの2つの考え方の違いを考察し、両者と補強効果の三角関係(?)を最近の研究成果である3D-TEM観察の結果を踏まえて、技術史・技術論的立場から考察する。
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