2021年8月5日木曜日

2021年8月/第416回月例会

 第416回月例会

2021年08月4日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

日本ゼオン㈱ 総合開発センター 高機能樹脂研究所 所長   寳川 卓士 氏

「シクロオレフィンポリマーの開発史と最新開発状況」

(講演概要)シクロオレフィンポリマー (COP)は、脂環構造を持つ飽和の炭化水素ポリマーである。COP は光学特性・低吸水性・低不純物性・低誘電特性などの特性を活かし、光学部品、表示パネル部材、医薬品およびバイオ用途、半導体容器などの分野に利用されている。本発表ではCOPの開発の沿革と高い耐熱性を持つ結晶性 COPなどの最新の開発事例について紹介する。

2021年7月30日金曜日

2021年7月/第415回月例会

 第415回月例会

2021年07月13日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

九州大学ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 特任教授 高原 淳 氏

「天然ナノクレイを用いた(有機/無機)ハイブリッド」

(講演概要)イモゴライトやハロイサイトは土壌中に存在するアルミノケイ酸塩ナノチューブである。本講演では (1)天然イモゴライトナノフィラーへの表面グラフト重合、(2)PVA中でのイモゴライトの合成によるハイブリッド材料、(3)イモゴライトと生体高分子のハイブリッドハイドロゲル、(4)ハロイサイトの表面選択的化学修飾による無機ミセル、(5)難燃剤を担持したハロイサイトを含むハイブリッドエラストマー、(6)疎水化ハロイサイトを用いた液体ビー玉について筆者らの研究を紹介する。


2021年7月13日火曜日

2021年6月/第414回月例会

 第414回月例会

2021年06月23日(水) 於:Zoomによるオンライン開催

名古屋大学 工学研究科 特別教授(名誉教授)   岡本 佳男 氏

「らせん高分子を用いる鏡像異性体の効率的な分離」

(講演概要) 鏡像異性体の物理的、化学的性質の多くは同じであり、その分離は容易ではない。しかし、生体は医薬品の鏡像異性体を峻別することができ、一方の鏡像異性体が優れた薬効を示すのに対し、もう一方の異性体は薬効を示さなかったり、副作用が大きかったりすることがある。したがって、キラルな医薬品については、より有用な鏡像異性体を用いることが、極めて重要であり、そのための効率的な分離、分析法が求められる。

2021年6月15日火曜日

2021年5月/第413回月例会

第413回月例会

2021年05月11日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

愛知工業大学 工学部 応用化学科 教授   福森 健三 氏

「ナノフィラーの熱可塑性エラストマーへの応用」

(講演概要) カーボンナノチューブ(CNT)に代表される機能性ナノフィラーの高分子との複合化には、ナノフィラーの分散技術がキーとなる。本講演では、ポリマーブレンドの相分離構造を利用したナノフィラー分散制御手法の動的架橋熱可塑性エラストマーへの応用について紹介する。

2021年5月10日月曜日

2021年4月/第412回月例会

  第412回月例会

2021年04月09日(金) 於:Zoomによるオンライン開催

京都大学大学院 工学研究科 材料科学専攻 生体材料科学分野 教授 沼田 圭司 氏

「クモ糸や天然ゴムから学ぶ高分子設計」

(講演概要) クモなどの一部の生物種が生産するシルクタンパク質は、ベータシート構造をはじめとした特徴的な二次構造を周期的に形成することで、特異的な力学物性や生物学的特性を発現する。クモの糸、特に牽引糸と呼ばれる糸は、その軽量かつ強靭な物性から、高強度構造材料など幅広い分野への応用が期待されている。次世代型の材料として期待が膨らむ一方で、その紡糸機構は未だ明らかになっておらず、クモの糸を人工的に紡糸する技術が効率的に開発されない要因の一つに挙げられている。このような科学的・社会的背景から、クモ糸の形成過程におけるシルクタンパク質の構造変化を明らかにし、クモ糸の紡糸機構を解明することは、人工的なクモ糸の開発や、有機溶剤を使わない環境低負荷型の加工プロセスの実現に向けて非常に重要な課題である。本講演では、最近の進捗を踏まえて当該の研究成果について紹介する。

2021年3月25日木曜日

2021年3月/第411回月例会

 第411回月例会

2021年03月09日(火) 於:Zoomによるオンライン開催

株式会社ブリヂストン 中央研究所 先端技術統括部門 フェロー  会田 昭二郎 氏

「ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のポリマー『SUSYM™(サシム)』」

(講演概要) SUSYM(サシム)は、㈱ブリヂストンが独自の合成技術で創り出した世界初のポリマーです。ゴムのしなやかさと樹脂の強さを両立しながら、(1)穴が開きにくい(耐突き刺し性)、(2)治る(再生・修復性)、(3)低温でも強い(低温耐衝撃性)など、既存の材料では得ることができない特異的な性質を自在に引き出すことができます。タイヤ以外の様々な分野への適用が可能と考えており、広く開発のヒントとなるような基本的な特徴を紹介いたします。

2021年2月/第410回月例会

 第410回月例会

2021年02月18日(木) 於:Zoomによるオンライン開催

(公財)科学技術交流財団 業務部 アドバイザー  大森 茂嘉 氏

「セルロースナノファイバー及びセルロースマイクロファイバーの最新の開発動向~実用化事例、最新の研究開発紹介及び今後の普及に関しての課題について~」

(講演概要) セルロースナノファイバー(CNF)のユニークな特性を生かした商品化が大変多くの分野で進んできている。しなしながら、樹脂・ゴム等高分子材料への応用についてはまだ課題も多く、実用化事例も数少ない。最近ではバイオマス素材として、セルロースマイクロファイバー(CMF)を高分子材料へ応用しようとする動きも見受けられる。CNF、CMFの実用化事例と、特に高分子材料への応用に関し最新の研究開発の紹介と社会実装に向けての課題を述べる。