第372回月例
2017年6月6日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授 伊藤 耕三 氏
『環動高分子:しなやかタフポリマーを実現する分子設計』
(講演概要)ポリロタキサンを架橋した環動高分子は、架橋点が動くことで従来の高分子材料とは異なる力学特性を示す。従来、ゲルではその有効性が明らかにされてきたが、最近、この原理をエラストマーや塗料、樹脂、エアロゲルなどに適用したところ、それらの力学強度が大きく向上することが明らかになった。本講演では、環動高分子の基礎物性から応用、さらに演者が現在プログラム・マネージャーを務めている国家プロジェクト、革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)を紹介する。
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