2024年12月23日月曜日

2024年12月/第456回月例会

 第456回月例会

2024年12月17日(火) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

住友ゴム工業株式会社 タイヤ事業本部 材料開発本部     
                   材料企画部 部長     馬渕 貴裕 氏
                   材料企画部 課長代理   富崎 由佳理 氏

「次世代モビリティ社会に向けた新しいタイヤ用ゴム技術」

(ご講演概要)車の自動運転化や電動化、カーシェアリングなど自動車業界が次世代モビリティ社会へと変革していく中、それを支えるタイヤはさらに安全に、さらに環境負荷の低いものが求められている。そこで我々は安全・安心な運転を実現すべく、路面環境に応じてタイヤ性能を変化させるアクティブトレッド技術の開発を進めている。本講演では特に路面環境変化として水(雨)や温度(雪)に応じて性能を変化させる技術について説明する。

2024年11月/第455回月例会

 第455回月例会

2024年11月12日(火) 於:会場とZoomによるオンラインとの併催

東京大学 生産技術研究所 講師          中川 慎太郎 氏

「網目構造の均一化によるエラストマーの未踏物性への挑戦」

(ご講演概要)加硫等により得られるエラストマーでは、架橋点の生成位置がランダムであるため、網目構造は基本的に不均一となる。近年、高分子合成技術の発達により、架橋高分子の網目構造の精密制御・均一化が可能になってきている。特に、分子量分布が狭く分岐数が厳密に定義された星型高分子の末端間を結合させることで高均一な架橋高分子を得る方法が急速に普及しており、ゲルやエラストマーの科学・技術は新展開を迎えている。本講演では、網目構造の均一化により従来材料にはない特徴的な物性を示すエラストマー材料に関する最近の研究成果を紹介する。