2018年8月29日水曜日

2018年8月/第386回月例会

第386回月例会
2018年8月28日(火) 於:東部ビル(赤坂見附)

講演会(1)
(一社)光科学イノベーションセンター 理事長
東北大学 教授  高田 昌樹 氏
「グローバル競争に勝つ、新たな可視化ツール、次世代放射光SLiT-J」
(講演概要)次世代放射光施設が、東北大学キャンパス内に設置する方針が文科省により7月3日に決定された。この施設は、ゴム材料を構成する軽元素の可視化に強みを持つ軟X戦で、SPring-8の100倍の性能で「ナノの見え方」を変え、研究開発における仮説検証サイクルの高速化をもたらす。
学術的挑戦性と産業的革新性の融合を誘発する産学共創の拠点形成を目指す、本計画の概要と将来展望について講演する。

講演会(2)
東京工業大学 物質理工学院 教授  高田 十志和 氏
「高性能反応剤を用いるゴムの機能化と強靭化新技術」
(講演概要)安定ニトリルN-オキシドは、無触媒、無溶媒条件下でも混みあって反応性の低い不飽和結合と容易に反応し、官能基をゴム高分子やゴム表面へ簡便に導入することができる。表面修飾にも有用であり、また多官能化すれば架橋反応剤として機能する。
一方、ロタキサンの軸成分と輪成分の両方にビニル基のような重合性官能基を持つロタキサン架橋剤は、ヒドロゲルやエラストマーの特性顕在化、強靱化に寄与する。
講演では、この2つの新反応剤の活用法を紹介する。